クリニックだより 内科

タバコで息切れや苦しい場合 - 治す薬や方法

内科

諦めないでください、少しでも良くしましょう


 咳や痰が続いている

 同世代の人と比べて歩くのが遅い

 急いで歩くと息が切れる

 階段をのぼるのがつらい

先日に上に書かれている症状があるため、当クリニックに来ていただいた患者さんがいました。

診察室に入ってきて第一声、

「タバコ吸っているから、息を楽にする薬はないですよね」

患者さんを一目みて、たばこの匂いと息の仕方を見れば明らかです。

「そのような事はありません、薬で少しでも楽にしましょう」

と申し上げました。

患者さんが、ほっとしたような表情をされたのは、言うまでもありません。

上に書かれているような方は日本に山ほど居ると思います。

しかし、病院に行こうとはなかなか思わないでしょう。

タバコを吸っている人、吸っていた人の心の中では、

■ タバコを吸っているから仕方がない

■ 年のせいだろう

■ タバコを吸っているから、病院に行っても相手にされないだろう

■ 病院に行っても「タバコをやめれば良くなるだろう」とまた言われるだろう

■ 病院に行っても「タバコのせいだから薬はない」と言われるだろう

■ 「タバコをやめてから来なさい」と言われないだろうか、怒られないだろうか

■ タバコは止められないから、我慢するしかない

■ タバコを昔たくさん吸っていたから仕方がない

様々な思いがあると思います。

タバコによって、

病気的なレベルの症状であれば薬で咳、痰、息切れを楽にすることができます。

病的か否かに関しては、呼吸機能検査(いわゆる肺活量の検査)をすることが必須です。

当院で、たばこによって咳、痰、息切れがある患者さんには

1.問診
 ↓
2.診察
 ↓
3.総合呼吸抵抗測定装置(モストグラフ):空気の通り道のむくみの検査
 ↓
4.呼気一酸化窒素検査:ぜんそくの検査
      (タバコの病気にはぜんそくを併発される方がいます)
 ↓
5.レントゲン検査(肺がこわれていないかどうかみます)
 ↓
6.呼吸機能検査:肺活量と息の吐きだしやすさの検査(必須)
 ↓
7.心電図(息が苦しいと心臓にも影響することがあります)場合によっては省略します
 ↓
8.検査結果の説明
 ↓
9.診断
 ↓
10.治療の説明
 ↓
11.薬の使用方法の説明(スタッフにより)
 ↓
12.会計

上記のような流れで咳、痰、息切れに対する診断と治療を行っていきます。

クリニックのスタッフが患者さん一人につき一人、つきっきりで検査をします。

検査は小学生でもできる内容ですので、何も心配いりません。
(大きく吸ったり吐いたりする検査、普通に息をしているだけの検査、一定のスピードで息を吐く検査)

調子によっては、検査をできなくても何も心配や問題はありません。

上の検査を全てやっても30分程度でできます。

タバコを吸っているからとの理由で、受診は抵抗があるかもしれません。

■ 息切れが良くなれば、仕事がさらに効率よくなるかもしれません

■ 息切れが良くなれば、外出が好きになるかもしれません

■ 息切れが良くなれば、趣味がさらに楽しみになるかもしれません

■ 息切れが良くなれば、人生もっと楽しくなるかもしれません

タバコを吸っているからといって

・今すぐ禁煙しなさい

とは言いません。

■ 禁煙したいのは山々だと、本人が一番わかっています

タバコを吸っている人、吸っていた人で、咳、痰、息切れを直したい方はクリニックの受診を考えてみてください。

目に優しい問診票の一部抜粋:イワタUDフォント 

優しい肺の検査 総合呼吸抵抗測定装置 モストグラフ

優しいぜんそくの検査 呼気一酸化窒素検査

優しいレントゲン検査

世に一番普及している肺機能検査 スパイロメーター

優しい採血