命を懸けて収穫された大切な贈り物
こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
先日、ある患者さんから、心のこもった贈り物をいただきました。
それは、畑で一生懸命に育てられた大根や白菜をはじめとする新鮮なお野菜です。
その患者さんは、治療のために入院を控えた大変な時期にも関わらず、ご自身で野菜を収穫し、それをお嬢さんに託して私の妻(皮膚科医)へ届けてくださいました。
そのお話を伺い、この野菜には特別な想いが込められているのだと感じました。
「命を懸けて畑で育て、収穫した大切なものを託してくださった」というその事実に、深い感謝の気持ちが湧き上がりました。
いただいた大根と白菜は、私が自家製の塩麹を使って「大根のべったら漬け」と「白菜の漬物」にしました。
他にもいただいたお野菜は、家族みんなで美味しくいただき、その美味しさとともに患者さんの温かい心を味わうことができました。
つながる心、託された想い
患者さんは、治療という厳しい現実と向き合いながらも、収穫した野菜を誰かに渡すという行動を通じて、周りに幸せを届けることを選ばれました。
そのお嬢さんを通じて私たち家族に届けられたこの贈り物には、「命」や「絆」の深さが込められているように思います。
医療に携わる私たちは、こうした患者さんの行動や心に触れることで、日々大きな学びをいただいています。
人と人とのつながり、そして感謝の大切さを改めて実感しました。
手作りの漬物に込めた感謝
漬物は、日本の伝統的な発酵食品であり、腸内環境を整えるだけでなく、食卓に温かみを添える一品です。
今回作ったべったら漬けや白菜の漬物には、患者さんからの贈り物という特別な意味が込められています。
料理をする間も、患者さんやそのご家族の温かい心に思いを馳せながら手を動かしました。
そして食べるたびに、その想いを家族とともに感じることができました。
感謝の気持ちを胸に
季節は冬へと移り、冷え込みが厳しくなる時期です。
そんな中でも、このいただいた野菜や漬物を通じて温かい気持ちで過ごせることに、改めて感謝しています。
この場を借りて、野菜を託してくださった患者さんとそのご家族に、心よりお礼申し上げます。
そして、患者さんが無事に治療を終え、一日も早く元気を取り戻されることをお祈りしています。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
山口裕礼
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
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