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恋愛と喘息:特別ではないからこそ、気楽に考えてみて

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恋愛と喘息:特別ではないからこそ、気楽に考えてみて

喘息は子どもだけの病気と思われがちですが、実は成人の喘息も決して珍しくありません。

日本では成人の約6〜10%が喘息を持っているとされており、周囲を見渡せば喘息を抱えながら生活を楽しんでいる人はたくさんいます。

さらに、自分が喘息で相手も喘息、というケースも意外に多いのです。

同じような症状を抱えているからこそ、お互いに理解し合える場面もあるかもしれません。

喘息だからといって恋愛を諦める必要は全くないのです。

喘息と恋愛:自然体で向き合うために

喘息はあくまで生活の一部であり、恋愛においてあなたの全てを決定づけるものではありません。

相手に伝えるべきかどうか悩むこともあると思いますが、必ずしもすべてを説明する必要はありません。

多くの場合、相手に知っておいてほしいことがあれば、そのタイミングで伝えれば十分です。

特に以下の場合は説明しておくと良いかもしれません:

  • 症状が頻繁に出る場合
  • 緊急時に助けを必要とする可能性がある場合
  • デート中に避けたほうが良い環境(花粉の多い公園や喫煙可能な場所など)がある場合

それ以外の場合は、特に積極的に伝えなくても問題ないことがほとんどです。

喘息をコントロールすることが最優先

恋愛を楽しむためには、まず喘息の症状をしっかりコントロールすることが大切です。

喘息がコントロールされていれば、デート中に心配することも減り、より自由に恋愛を楽しむことができます。

相手との理解を深めるチャンスに

もし相手に喘息について話すタイミングが来たら、過度に重くならないように気をつけましょう。

例えば:

  • 「実は喘息があるんだけど、今は薬でコントロールしているからほとんど気にならないよ。」
  • 「たまに咳が出るけど、特に問題なく過ごしてるんだ。」

こういった軽い説明で十分です。同じ喘息を持つ人なら、「わかる、わかる!」と共感してくれるかもしれませんね。

恋愛も健康も大切に

喘息は特別なことではありません。

それ以上に大切なのは、あなたが自分らしく恋愛を楽しむことです。

何か不安があれば、いつでもご相談ください。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。