喘息と呼気一酸化窒素(FeNO)~何がわかるの?~
こんにちは!やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
今日は「呼気一酸化窒素(FeNO)」という検査と喘息(ぜんそく)の関係について、わかりやすくお話ししますね。
呼気一酸化窒素(FeNO)ってなに?
FeNO(フィーノ)とは、呼吸で吐き出す息の中に含まれる一酸化窒素(いっさんかちっそ)の量を測る検査です。
この一酸化窒素は、体の中で炎症(えんしょう)が起きているときに多く作られます。
喘息の人では、気管支(きかんし)に炎症があるため、このFeNOの値が高くなることがあります。
FeNOを測ると何がわかるの?
FeNOを測ることで、次のようなことがわかります。
- 気管支の炎症の程度:FeNOが高いと、気管支に炎症があることを示します。
- 喘息の診断に役立つ:咳や息苦しさの原因が喘息かどうか調べる手がかりになります。
- 治療の効果を確認できる:治療で炎症が抑えられると、FeNOの値が下がることが多いです。
FeNOの数値が高いとどうなるの?
FeNOの値が高いと、次のようなことを考える必要があります。
- アレルギーが原因の可能性:花粉やダニなどが炎症を引き起こしていることが多いです。
- 治療の見直し:吸入ステロイド薬が不足している場合や、環境対策が不十分な場合があります。
ただし、FeNOの値は体調や測定時の条件によって変わることもありますので、一度の測定だけで判断せず、症状や他の検査と合わせて考えます。
FeNOを測るのはどんなとき?
FeNOは、次のような場合に測定することがあります。
- 咳や息苦しさの原因がわからないとき
- 喘息の治療を始める前や治療中
- 治療が効いているか確認したいとき
みんなに知ってほしいこと
呼気一酸化窒素(FeNO)は、喘息の診断や治療をサポートする大切な検査です。
喘息は治療を続けることでコントロールできる病気です。定期的な検査と治療を受けて、安心して生活を楽しみましょう!
気になる症状や不安があれば、いつでもクリニックでご相談ください。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
山口裕礼