医師との相性に悩む方へ:医師との関係とクリニック選びの考え方
こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
医師との相性に悩む方の中には、どこの医療機関に行っても医師とうまくいかないと感じている方もいらっしゃいます。
特に、ご自身やご家族の健康に対して強い不安や焦り、感情が高ぶっている状態では、医師とのコミュニケーションが難しくなることがあります。
これは誰にでも起こりうることであり、相性の問題というよりも、患者さんご自身の心の状態が影響している場合も少なくありません。
相性が悪いと感じる理由
診察時に「医師との相性が悪い」と感じる場合、その原因が必ずしも医師やクリニック側にあるわけではありません。
診察への緊張や治療に対する不安など、心身の状態が影響してコミュニケーションが難しくなることもあります。
そうしたときは、少し冷静に自分の気持ちや期待を振り返ってみることが、医師との関係をより良いものにするための一歩になります。
医師を変えるべき状況の具体例
ただし、次のような状況が続く場合には、別の医師を検討しても良いかもしれません。
- 説明が十分でない、質問に答えない場合
治療方針や検査内容についての説明が不足していたり、質問に対して明確な答えが返ってこない場合は、納得できる治療を受けるために別の医師の意見を求めることも大切です。 - こちらの話をじっくり聞いてもらえない場合
話を最後まで聞いてくれない、診察が流れ作業のように感じる場合は、医師が患者さんの不安や悩みをしっかりと受け止めているかどうかが信頼関係に影響することがあります。 - 治療方針や診断に納得がいかない場合
治療方針に違和感があったり、通院しても効果が感じられない場合は、セカンドオピニオンを求めることも一つの選択です。 - 医師との対話にストレスを感じる場合
診察のたびにストレスを感じる場合や、医師とのコミュニケーションが精神的に負担になる場合、話しやすい医師を探すことも有効です。長期にわたる治療には信頼と安心が不可欠です。
信頼関係を築くための工夫
上記のような状況に当てはまらない場合でも、医師との関係性を少し改善したいと感じる方もいると思います。以下の工夫が役立つかもしれません。
- 不安や疑問点を事前にメモする
診察前に気になる点をメモしておくと、医師に質問しやすくなり、時間を有効に使えます。医師も患者さんの要望を把握しやすくなり、結果的に効果的な診療が期待できます。 - 気になることは素直に伝える
説明に疑問を感じたときや治療方針がわからない場合は、遠慮せずに伝えてください。医師が誠実に答えてくれると、信頼関係が築きやすくなります。
最後に
医師との信頼関係は一朝一夕に築けるものではありません。
診療を重ねる中で、少しずつ信頼を深めていくことが大切です。
時には、別の医師に相談することで気持ちが楽になり、最適な治療にたどり着けることもあります。
焦らず、自分に合った医師やクリニックを見つけられるまで、ゆっくりと進んでいってください。
しかし、漂流しないようにしてください。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼