🧁【第10回】「甘いお菓子と喘息、そして“見えないアレルゲン”とのつきあい方」

〜甘味と呼吸の意外なつながりを経て、いま私たちにできること〜

こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です🌿 ここまでお読みくださった皆さま、本当にありがとうございます。

このシリーズは、「甘いお菓子を食べる習慣のある喘息患者さんがなぜか似た傾向を示す」── そんな臨床での気づきから始まりました。

そこから広がっていったのは、以下のような“見えないつながり”でした👇

🧩振り返り:このシリーズで見えてきたこと

  1. 甘味と真菌(カンジダ)は密接な関係がある
  2. カンジダの増殖は腸内フローラと免疫バランスに影響しやすい
  3. 特にアレルギー疾患や喘息を持つ人は、真菌に感作されやすい
  4. 検査だけで全てはわからないこともある。
  5. 日々の生活習慣や食事の積み重ねが、知らずにアレルギー体質を助長していることも…

つまり、

🍭 「ちょっとした甘いお菓子の習慣」が「慢性的な免疫刺激」につながっている可能性がある
── という視点が見えてきたのです。

🧭ここからできる、小さな見直し3選

日常を大きく変えなくても、以下のような工夫から始めてみませんか?

✅① 毎日の甘いお菓子に“考える時間”を

  • 「これは本当に欲しているのか」を1分だけ考えてみましょう
  • 小袋のお菓子1袋、チョコレート1枚…それが慢性炎症の引き金になっているかもしれません

✅② 「なんとなく不調」を“腸”から見る視点を

  • 喘息・アトピー・花粉症がある
  • お腹が張る・便通にムラがある
  • 疲れやすく、肌も荒れやすい

👉 こうした症状が複合的にある人は、「腸と免疫」に注目することで道が開けることがあります。

✅③ 甘味を減らす代わりに“微発酵”の味方を

  • 無糖の発酵食品(ぬか漬け・味噌・納豆など)を日常に
  • 消化の助けになるハーブティーや梅干しもおすすめ☕

📌 いきなり完璧を目指さなくても、“腸を労わる時間”をもつことが重要です。

✨さいごに:「自分の体を疑う視点」を持とう

アレルギーや喘息は、薬だけでは完結しない疾患です。 呼吸器内科医としての私の経験からも、

🔄「薬が効いているのに、なぜかぶり返す」
🌀「検査は正常なのに、体調が優れない」

こうしたケースには、“体内の微細な炎症”が長年積み重なっていたという共通点があることが多いのです。

甘味、腸、真菌、免疫──
こうしたものが重なり合う中で、“自分だけの答え”を見つけていく過程は、
「自分の体に責任を持つ」という意味でも、とても価値あることだと思います。

💬このシリーズが「きっかけ」になれば

私たちの体は、食べたものでつくられます。
そして、“習慣”が“体質”をつくります。

このシリーズが、
「ただなんとなく食べていた甘いお菓子」
「ずっと続けていた不調」
に少しでも“気づき”を与えるきっかけになればうれしく思います✨

🎁補足:自分でできるチェックリスト

チェック項目有無
毎日甘いお菓子を食べる
アレルギー(喘息・アトピー・鼻炎など)がある
お腹が張る、便通にムラがある
原因不明の疲れやだるさが続く
肌が荒れやすい、湿疹が出やすい

👉 3つ以上該当する人は、“腸内真菌と炎症”の関係に注目してみてください🧠

📣最後まで読んでくださった皆さまへ

あなたの健康を守れるのは、あなた自身です。
でも、孤独に頑張らなくても大丈夫。
私たちは、患者さんの気づきをサポートする診療室でありたいと考えています。

💬「これって、関係あるのかな?」
そう思ったら、ぜひお気軽にご相談くださいね。

🌿 やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
呼吸器専門医/アレルギー専門医
山口 裕礼


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)