🕊薬を使うことは「弱さ」ではありません

〜正しいのは、あなたの“選択”〜

こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

日々、診療の中で
患者さんからこんなお話を伺うことがあります。

「家族に“薬なんかやめたら?”って言われてしまって…」
「通院してるって話したら“まだ病院行ってるの?”と嫌な顔をされたんです」

この言葉の裏には、
病気そのものではなく、薬や通院という“行動”が家族の不安や葛藤を呼び起こしている
──そんな構造が見え隠れしています。

💬家族の“本音”と“限界”

たしかに、家族から見れば…

  • 通院に付き添うのが大変
  • 病気が身近になるのがつらい
  • 「病気の人がいる家庭」と思いたくない

そんなイライラや否認、疲労や無力感があるのかもしれません。
だからこそ、
「薬をやめて」「病院に行くな」という言葉は、
相手を思いやる気持ちよりも、
自分を守る防衛反応であることが多いのです。

💊薬を使うことは「逃げ」ではない

私たちは、薬をすすめるとき、
“人生の主役”として、あなたの選択を尊重しています。

  • 息が楽になること
  • 皮膚のかゆみが落ち着くこと
  • 日常生活がスムーズに送れること

そのサポートをするのが「薬」であって、
薬はあなたを“縛るもの”ではなく、“自由にする手段”であると私は考えています。

それでも、薬を使うことを「弱さ」と思う方もいます。
そんなとき、私はこう問いかけたくなります。

あなたは、どうしたいですか?

🧭正しいのは「あなたが選んだ道」

医者が正しい
家族が正しい

──そういう話ではありません。
“正しさ”は人の数だけあります。
本当に大切なのは、

「あなたが、自分の体とどう向き合っていきたいか」
「どんな毎日を、どんな姿で生きたいのか」

それを、一緒に考えるのが私たち医療者の仕事です。

薬を使うか、やめるか。
病院に通うか、通わないか。

どちらを選んでも、
あなたの“選択”には、価値があります。

🌱あなたの選択を、私たちは支えます

当院には、薬を使いながら
穏やかに過ごしている方がたくさんいます。

そして中には、
薬をやめるたびに具合が悪くなり、
それでも家族の目を気にして再び薬をやめて──
そんな“いたちごっこ”のような毎日を過ごしている方もいます。

あなたの体は、他の誰かの期待に応えるためのものではありません。
あなたが笑顔で過ごすためにあるのです。

迷ったときは、どうか一人で悩まず、話しに来てください。

あなたの声に耳を傾け、
あなたの“選択”を大切にするクリニックでありたいと、私は願っています。

🌿病気と向き合う力は、誰の中にもあります。
それを支える手段のひとつが、薬であることもある。
でも、答えは「あなたの中」にしかありません。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
カラダ取説®マスター・ジェネラル ← NEW✨
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞