🩺✨呼吸器専門医が解説！骨盤底筋と「咳・自律神経・尿もれ」の意外な関係

2025年11月30日 2025年11月30日院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

〜pfilAtes™認定インストラクター国際資格取得のご報告〜

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック院長の山口です。

先日、呼吸器内科の専門医である私が、
「第62期機能的骨盤底筋エクササイズ pfilAtes™ 認定インストラクター国際資格取得講座」を受講し、国際認定資格を取得いたしました🧘‍♀️✨

🤔 なぜ「呼吸器内科医」が骨盤底筋の講座を受けたのか？

「骨盤底筋って、尿もれのための運動ですよね？」
そう思われた方も多いかもしれません。

しかし、当院で日々診療している…

✅ 長引く咳
✅ 自律神経の乱れ
✅ 呼吸が浅い
✅ 喘息・COPD
✅ 咳き込んだ時の尿もれ（腹圧性尿失禁）

これらの症状は、実は
「骨盤底筋」と「呼吸」の連動と、非常に深い関係があることが分かってきています🫁✨

この記事では、
医学的エビデンスを持つ骨盤底筋エクササイズ「pfilAtes™」の学びをもとに、呼吸器専門医の視点から「骨盤底筋から呼吸を見直す」ことの重要性をお伝えします。

📍会場は「実践女子大学渋谷キャンパス」——表参道から歩いて向かった朝

舞台は
実践女子大学渋谷キャンパス 5階503教室。

この日は快晴。
表参道から渋谷へ、少し季節の空気を感じながら歩いて会場へ。

「今日は、良い日になりそうだ」
そんな予感を胸に、会場の扉をくぐりました。

🧬 骨盤底筋エクササイズ pfilAtes™とは？【医学的根拠】

骨盤底筋エクササイズというと、

・尿もれ
・頻尿
・産後ケア

といった女性向けのイメージが強いかもしれません。

しかし、pfilAtes™は
完全に「医療の理論」と「科学的検証」に基づいた運動療法です💡

✅ 米国婦人泌尿器科医 Dr.ブルース・クロフォード が開発
✅ EMG（筋電計）で筋収縮を科学的に評価
✅ 100種類以上の運動から、最も有効な10種類を抽出
✅ 日本の泌尿器科・産婦人科医にも認められた高い医学的エビデンス

👉 つまり、
“なんとなく”の体操ではなく、「治療として使える」骨盤底筋トレーニングなのです。

🇺🇸✨今回は「開発者ご本人」が来日しての特別講義でした

今回の講座は、さらに特別な機会でした。

✅ 開発者である米国婦人泌尿器科医 Dr.ブルース・クロフォード医師ご本人が来日
✅ 直接、日本で講演・実技指導を行うという極めて貴重な講座でした🎤✨

つまり今回の学びは、

📘 書籍だけの知識
💻 動画だけの学習
🏫 国内講師だけの指導

ではなく——

👉 「世界標準の骨盤底筋エクササイズを、開発者本人から“生の言葉”で学ぶ」
まさに、本物の医療教育の現場でした。

なぜこのエクササイズが生まれ、
何が従来と決定的に違い、
医療現場でどう使うべきなのか。

そのすべてを臨床経験とデータを交えて直接学べたことは、非常に大きな収穫でした。

🫁 私が受講した理由：呼吸器専門医としての「骨盤底筋」への着目

私がこの講座に強く関心を持った最大の理由は、
**骨盤底筋と「呼吸」「咳」「自律神経の乱れ」**が切り離せない関係にあるからです。

骨盤底筋は…

✅ 横隔膜
✅ 腹横筋
✅ 多裂筋

とともに、体幹の安定と呼吸制御に不可欠な
「インナーユニット」を構成しています。

この働きが乱れると、次のような問題が起こりやすくなります。

🔹 呼吸器・自律神経系のトラブル

✅ 呼吸が浅くなりやすい
✅ 自律神経のバランスが乱れやすい
✅ 喘息・COPDで呼吸効率が低下
✅ 慢性咳嗽・過換気の一因になる可能性

🔹 咳によるトラブル

✅ 咳で尿もれが起こる（腹圧性尿失禁）
👉 呼吸器診療の現場では非常に多い訴えです。

今回の講義では、こうした疑問を
解剖・運動連鎖・筋電図・臨床データのすべてから検証でき、
臨床医としても非常に納得感のある内容でした📖✨

📊 講座での学び：客観的な「波形」で筋肉の働きを確認

今回の講座は1日完結型の集中講座で、

🕘 午前：座学
📝 昼：認定試験
🧘‍♂️ 午後：実技＋筋電図（EMG）測定

という流れでした。

特に印象的だったのが、
筋電図による「見える化」です。

✅ 「感覚」ではなく → 「波形」で評価
✅ 本当に骨盤底筋が使えているかを客観的に確認
✅ 「やっているつもり」ではなく、「実際に効いている」かが明確

これは、治療として運動を扱う上で極めて重要な視点だと強く感じました💡

🏅 国際認定資格取得のご報告と、今後の当院での活用

試験・実技・講義すべてを修了し、
pfilAtes™ 認定インストラクター国際資格を取得いたしました🎉✨

この知識は、

✨ 女性の排尿トラブル
✨ 産後・更年期ケア
✨ 高齢者医療
✨ そして 「呼吸器診療 × 自律神経診療」

へと応用していくことを目的としています。

🌃夜の表参道にて——学びの余韻

講座を終えて外に出ると、
渋谷と表参道はすっかり夜の顔🌙

都会の灯りと、
頭の中に残る“骨盤底筋と呼吸のイメージ”。

🎄そして、心に残ったイルミネーションたち

キラキラと輝くツリーを前に、ふと思いました。

医療も、誰かの人生を“内側から照らす光”でありたい。

🎯 骨盤底筋アプローチを組み合わせた今後の対象

今後、特に以下のような方に対し、
より立体的な診療を目指していきます。

✅ 咳が長引く方
✅ 喘息・COPDの患者さん
✅ 咳やくしゃみで尿もれが出る方
✅ 呼吸が浅い・自律神経が乱れやすい方
✅ 産後や更年期の女性
✅ 高齢の患者さん

💊 薬物治療
🫁 吸入指導
🍀 生活習慣の調整
🧍 姿勢・呼吸・骨盤底筋の評価

これらを組み合わせ、
「根本からの症状改善」を目指していきます。

⚠️ 現時点での当院の対応について（大切なお知らせ）

現時点では、骨盤底筋の評価や具体的なトレーニングについて、日常の保険診療の中で直接、細かくアドバイスを行うことは、まだ難しい状況です💦
当院は現在、保険診療が中心となっており、診察時間にもどうしても限りがあります。

しかし、今回の学びは今後の診療に必ず活かしていきたいと考えています✨
将来的には、何らかの形で患者さんにお伝えできる仕組みを作っていけたらと思っています😊🫶

呼吸・自律神経・咳・尿もれ——
これらはすべて、骨盤底筋とも深く関わるテーマです🫁✨
少しずつ、「当院らしい形」で還元していければと考えています。

🌿 最後に：薬だけではない「包括的な医療」へ

医療は、
「薬だけで完結するもの」ではありません。

🫁 呼吸
🧍‍♂️ 姿勢
💪 筋肉
🧠 神経
🚶‍♀️ 日々の生活動作

それらすべてが、治療の一部です。

今回の学びは、

✅「咳尿もれ」
✅「自律神経の乱れ呼吸」
✅「呼吸が浅い改善」

といった、患者さんの長年の悩みに新しい角度から光を当てるものだと確信しています✨

投稿者プロフィール

院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

からだ整えラボ
① 医学＝呼吸器・アレルギー
② 生活＝腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福＝働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格：
＜医学・医療＞医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
＜予防医学・代替医療・環境＞
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省環境人材認定事業日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
＜文化・生活＞
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®（バラ資格）
＜受賞歴＞
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞