クリニックだより

医療現場からのお願い:応召義務の誤解と患者様への理解を求めて

医師と患者様の共通理解のために

私たち医療従事者は、患者様一人ひとりに最適な治療を提供することを使命としています。

しかし、医療現場の日常では、応召義務に関する誤解が生じることがあります。

応召義務とは、医師が患者からの要請に基づき、医療を提供する義務のことですが、これは無条件ではなく、実際には多くの制約が伴います。

応召義務の実際

医師や医療機関には、物理的、時間的、または専門的な制約があり、これらの制約により、すべての患者様の要請に応えることが常に可能ではありません。

例えば、医療資源の限界や特定の専門分野における知識や技術の限界、既に過重な患者負担がこれに該当します。

特に、専門性が高い医療分野や、高い需要にさらされている医療機関では、これらの課題はより顕著になります。

患者様の予約外の初診をお断りする理由

医療機関が患者様の予約外初診をお断りする場合、それは任意に患者様を選んでいるわけではありません。

質の高い医療を提供するために、現在の医療資源と状況を慎重に考慮し、決定しています。

このような決定は、患者様一人ひとりに最適な医療を提供し続けるために、不可欠です。

ご理解とご協力のお願い

私たちの目的は、限られた医療資源を最も効果的に利用し、患者様全体の福祉を最大限に高めることです。

患者様には、このような状況をご理解いただき、私たちが直面している現実を共有し、共に対応していくための協力をお願いします。

私たちは常に、患者様との信頼関係を大切にし、透明性を持って情報を共有し、理解と協力を求めています。

ご不便をおかけすることがあっても、私たちの決定が患者様の健康と福祉を守るために必要な措置であることをご理解いただければ幸いです。

医療現場と患者様が互いに理解し、協力することで、より良い医療環境を共に築いていけることを心から願っています。