クリニックだより

今からできること、未来に備えるために—30代、40代から始める心と体の準備

今からできること、未来に備えるために—30代、40代から始める心と体の準備

こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

私たちが老衰を迎えるとき、心も体も穏やかで豊かな最期を迎えられるように準備をしていくことが大切です。

しかし、老衰の話は、年齢を重ねた方々だけのものではありません。

実は、今を生きている30代、40代の皆さんにとっても、老後を豊かに過ごすための準備は今から始めることができます。

未来のために今からできることはたくさんあり、心の準備と体への配慮を意識的に行うことが、歳を重ねたときの生活を豊かにするための大きな鍵となります。

孔子の教えから学ぶ、人間のステージ別に生きる意味

孔子は「学びて時にこれを習う、また説ばしからずや」という言葉で、人生の各ステージにおける学びと成長を重視しました。

孔子の教えでは、人間は人生を通じて、年齢とともに成長し、変化していくものだとされています。

特に「青年期」「壮年期」「老年期」の3つのステージに分けて、それぞれに応じた生き方を説いています。

1. 青年期(20代~30代)
孔子は、青年期は「学び、経験を積む」時期であり、社会との関わりを深め、知識を得ることが最も重要だと説いています。

この時期に心と体をしっかりと鍛え、社会での役割を見つけていくことが、後の人生を豊かにするための土台となります。

30代の今、自分を知ること、そして自分の価値観を確立することが重要です。

孔子は「学べばこそ、自己を知ることができ、社会での役割を見つけることができる」とも語っています。

自己理解を深め、無理なく自分のペースでキャリアや家庭、趣味に取り組むことで、後のステージに備えることができます。

2. 壮年期(40代~50代)
孔子の教えでは、壮年期においては「実践する時期」として、自らの知恵を社会に生かし、家庭や職場で責任を持つ立場となります。

この時期は、自己実現を追求し、家族を支え、社会に貢献する大切な時期です。

40代に差し掛かると、健康や将来のことについてより現実的に考えるようになります。

これからの人生をより良くするためには、心身の健康維持と家族や周囲との調和が欠かせません。

ここで重要なのは、ストレス管理休養の取り方、バランスの取れた食事や運動など、今から意識して取り組むことです。

心と体が健全であれば、50代、60代を迎える準備が整います。

3. 老年期(60代以降)
老年期に入ると、孔子は「身心ともに落ち着き、社会の中で大きな知恵を持つ時期」として、より穏やかに、他者に対して教えを与えたり支えたりする立場に進んでいくことが大切だと説いています。

この時期に向けて、30代、40代から準備をしておくことは、老後の質を大きく左右します。

この段階に入る前に、精神的な成熟を迎え、周囲との関係を大切にし、バランスよく過ごせる力を身に付けることが老後を豊かに過ごすためのカギとなります。

今からできること

1. 健康管理を意識する
30代、40代から始めるべき一番の準備は、健康を維持することです。

定期的な運動、バランスの取れた食事、質の良い睡眠など、基本的な生活習慣を整えることが大切です。

体力が低下しにくく、心身ともに良い状態を維持することが、後のステージにおいて非常に大きな影響を与えます。

2. ストレスと向き合う
現代社会では、仕事や家庭でのプレッシャーが多いため、30代、40代は特にストレスを抱えやすい時期です。

ストレスを適切に管理する方法を身につけることが重要です。

趣味やリラックスする時間を持つこと、友人や家族とコミュニケーションを取ることが心の健康を保つために効果的です。

3. 人間関係を深める
孔子の教えに従い、今の時期に「人とのつながり」を大切にしましょう。

友人や家族、職場の同僚との良好な関係を築くことが、未来の精神的支えとなり、老後を穏やかに過ごすための基盤となります。

4. 自己啓発と学び
孔子の教えのように、学び続けることが人生を豊かにします。

30代、40代はまだまだ学ぶことが多い時期です。

新しいスキルを習得したり、知識を深めたりすることが、仕事にもプライベートにも良い影響を与えます。

未来を見据えて、今からできることを始めよう

老後を迎えるための準備は、未来の話に感じるかもしれませんが、実は今からこそできることがたくさんあります。

孔子の教えを参考に、人生のステージに合わせた心身の準備を始めることで、50代、60代になったときに、より豊かで穏やかな老後を迎えることができます。

30代、40代の今から、健康管理や人間関係の構築、ストレス管理を意識して取り組むことで、未来をより豊かに、そして充実したものにしていきましょう。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。