年末年始の体調不良にご注意を:原因と対策、病院に行くべきサイン

年末年始の体調不良にご注意を:原因と対策、病院に行くべきサイン

こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。年末年始もあっという間に終わりを迎えようとしています。この時期になると、特に体調を崩される方が多くいらっしゃいます。その理由と対策、また病院に行く目安についてお話ししたいと思います。

なぜ年末年始に体調を崩すのか?

1. 生活リズムの乱れ 年末年始は、通常の仕事や学校が休みになり、食事の時間や睡眠時間が不規則になることがあります。このような不規則な生活は、免疫力を低下させ、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなります。

2. 疲れがたまりやすい 長期休暇の間、普段の仕事や家事の疲れが積み重なっていることがあります。身体がリラックスしていると感じているときでも、体力的には消耗しており、結果として風邪や体調不良を引き起こすことがあります。

3. 寒暖差による体調不良 特に冬の時期は寒暖差が激しく、これが自律神経に負担をかけます。寒さや暖房で室内外の温度差が大きくなると、血行不良や体温調節がうまくいかず、体調を崩しやすくなります。

体調を守るための対策

1. 規則正しい生活を心がける 生活リズムを戻すことが大切です。睡眠時間や食事時間を一定に保つことで、免疫力の低下を防ぎましょう。また、休息をとることは重要ですが、過剰に寝すぎないように注意しましょう。

2. 適度な運動を取り入れる 冬はどうしても室内にこもりがちですが、軽いストレッチやウォーキングなどの運動をすることで、血行を促進し、免疫力を高めることができます。

3. 温かい飲み物を摂る 暖かいお茶やスープなどで体を温めましょう。体温が上がると、免疫細胞が活発になり、風邪やインフルエンザの予防にもつながります。

4. バランスの取れた食事を心がける 年末年始のご馳走も楽しみですが、野菜や果物を取り入れた栄養バランスの良い食事を心がけましょう。ビタミンCや亜鉛は免疫力を高めるため、積極的に摂取するようにしましょう。

病院に行くべきサイン

年末年始に体調不良を感じても、多くの方は軽症で済んだり、休養を取ることで回復します。しかし、以下のような場合は、早めに病院を受診することをお勧めします。

1. 熱が長引く 風邪やインフルエンザの場合、通常は数日以内に熱が下がります。3日以上高熱が続く場合は、インフルエンザや他の感染症が疑われますので、早めに診察を受けましょう。

2. 息苦しさや咳がひどくなる 呼吸器系のトラブルが進行している可能性があります。特に喘息や慢性呼吸器疾患を持っている方は、早めに医師に相談してください。

3. 喉の痛みが強い 喉の痛みがひどく、食事や水分を取るのが困難な場合は、感染症が進行している可能性があります。

4. 胃腸の不調が続く 食べ過ぎや飲み過ぎによる消化不良が続く場合、胃腸炎などの可能性もあります。腹痛や嘔吐が続く場合は、受診をお勧めします。

5. 症状が急激に悪化する 風邪の症状が急に悪化し、頭痛や吐き気がひどくなった場合は、感染症や他の疾患が関連している可能性があるため、早急に受診してください。

年末年始は楽しい時間を過ごすことができる一方で、体調を崩しやすい時期でもあります。無理せず、早めの対策を心がけ、健康に過ごせるようにしましょう。 少しでも体調に不安があれば、迷わずご相談ください。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。