2025年インフルエンザ後にせき込む場合について

こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
今年もインフルエンザが流行していますが、皆さんお変わりありませんか?
今回は、インフルエンザにかかった後に「せき」が続く場合についてお話しします。
インフルエンザが治ったのに、せきが止まらない…?
インフルエンザそのものは数日間の高熱や全身の倦怠感、頭痛などの症状が特徴ですが、多くの方が熱が下がった後も「せきが続く」と感じることがあります。
ウイルスによる気道の炎症は、治ったように見えてもしばらく残る場合があります。
インフルエンザ後に咳が出やすい人
特に、もともと喘息やアレルギー体質の方、喫煙されている方は、気道が敏感になっているため、せきが長引きやすい傾向にあります。
インフルエンザ後のせきの原因は?
いつ受診するべき?
以下のような場合は、早めに受診してください:
受診するタイミング
- せきが2週間以上続く
- 痰が黄色や緑色になり、悪化する
- 発熱が再発する
- 息苦しさや胸の痛みを伴う
- 夜間にせきがひどく眠れない
これらの症状は、二次感染や喘息など、別の治療が必要な可能性を示唆しています。
自宅でできる対策
咳をやわらげる工夫
- 加湿を心がける
乾燥した環境は気道を刺激してせきを悪化させます。加湿器や濡れタオルを活用して、室内の湿度を50~60%程度に保つようにしましょう。 - 水分補給
水分をしっかり摂ることで、喉の粘膜を潤し、痰を出しやすくします。暖かい飲み物(ノンカフェインのお茶やスープなど)もおすすめです。 - 刺激物を避ける
タバコや香りの強いもの(香水やお香など)は気道を刺激するため避けましょう。 - 横になるときの工夫
寝るときにせきがひどくなる場合は、枕を高くして上体を少し起こすようにすると楽になることがあります。
まとめ
インフルエンザ後にせきが長引くのは、気道の炎症や体調の変化によるものが多いですが、まれに別の病気が隠れている場合もあります。
症状がつらいときは無理せず、早めにご相談ください。
当院では、インフルエンザ後のせきに対しても、適切な診断と治療を心がけています。

インフルエンザの流行時期はまだ続きますので、皆さんも引き続き手洗いやうがい、予防接種などを活用して健康を守りましょう!
ご不安な点があれば、お気軽にご相談くださいね。
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