🧬【学会レポート】腸・運動・女性ホルモンの“つながり”を再発見✨

2025年6月15日 2025年6月15日院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

～第25回日本抗加齢医学会総会に参加して～

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック院長の山口裕礼です。

2025年6月、本日私は日本抗加齢医学会総会（第25回）に参加してまいりました。

今回のテーマは「抗加齢医学4半世紀頑張ろうぜ！」という熱いメッセージ付き🔥
大阪・グランキューブで行われた会場は、熱気と知見にあふれていました。

🔍注目した3つのテーマをご紹介します！

🦠① 腸内細菌と認知症の関係

「腸は第2の脳」とも呼ばれますが、今回の講演では
腸内環境の悪化が、脳機能の低下や認知症リスクに直結する可能性が示されていました。

✅ 認知症患者では特定の悪玉菌が増えている
✅ 短鎖脂肪酸を産生する善玉菌（特に酪酸菌）が不足
✅ 腸からの炎症が脳の炎症（神経炎症）へ波及する

つまり、腸内フローラの乱れが“もの忘れ”や“気分の落ち込み”にまで影響するということ。
日々の食生活やストレス、抗生物質の使いすぎも大きく関わります。

📝腸を整えることが「脳を守ることにつながる」──
この視点は、今後の呼吸器・皮膚・自律神経診療にも大きく影響してくると実感しました。

🧘‍♀️② ピラティスとアンチエイジングの融合

もうひとつ興味深かったのが、「ピラティス」が医療現場で再注目されていること✨

✅ 呼吸を深めて自律神経を整える
✅ 姿勢や体幹を支え、腰痛・肩こりを改善
✅ 高齢者にもやさしい動きで続けやすい

こうした特性から、ピラティスは
アンチエイジング医学における“再生的運動療法”として紹介されていました。

呼吸器専門医としても、
咳・息切れ・過呼吸などの症状に「呼吸×姿勢×心」の三位一体ケアが有効であることを改めて感じました🫁

🌸③ 女性における“エクオール”の力

「なんとなく不調…」という女性の訴えには、ホルモンの揺らぎが背景にあることも多いです。

今回注目したのは、大豆イソフラボンから作られる“エクオール”という成分。
これは腸内細菌によって体内でつくられ、
✅ 更年期症状の緩和
✅ 骨密度や肌・髪の維持
✅ 動脈硬化の予防
などに貢献する“天然の女性ホルモン様物質”です。

ですが、体内でエクオールを作れるのは日本人でも約半数。
しかも腸内環境が悪いと作れなくなるのです💧

📝つまり、腸活が女性ホルモンバランスの鍵を握るということ✨
当院でも「肌・骨・心」のケアとして、今後さらに注目していきます。

🫁 呼吸器と抗加齢のテーマも！…ただし今回は聴講できず💦

実は今回の学会では、呼吸器疾患と老化（酸化・糖化・慢性炎症）に関する講演もわずかにありました。

呼吸器専門医として非常に関心があった分野ではありますが、
残念ながら今回はスケジュールの都合で直接聴講はできませんでした。

ただし、抄録や出展内容からも、
✅ 酸化ストレスと肺機能低下の関係
✅ 呼吸筋トレーニングと抗加齢効果
✅ 慢性気道炎症に対する栄養的アプローチ
といったテーマが多く取り上げられており、
今後の診療に活かせるヒントが確実に増えています。

🌍 国際学会から見えた「世界の健康長寿戦略」

併催された国際カンファレンス
International Conference on Healthy Longevity through Medicine and Nutrition
では、アメリカ・ヨーロッパ・日本のトップ研究者たちが
「医療と食による健康長寿の未来」についてディスカッションしました🌏

🔬特に印象に残ったのは：

✅ エピゲノム介入による“時計の巻き戻し”戦略
✅ 栄養療法が脳・血管・免疫系の老化に及ぼす影響
✅ サルコペニア（筋肉減少）を防ぐ高たんぱく・高機能食の研究

💡どの分野にも共通していたキーワードは「慢性炎症」「酸化」「糖化」。
これはまさに呼吸器・皮膚科領域でも共通の敵です。

🌿まとめ：統合的に“老い”と向き合う時代へ

今回の学会を通して感じたのは、
腸・運動・ホルモン・呼吸・皮膚…あらゆる臓器が老化という共通の土台に立っているという事実。

そして、「その老化は、予防も改善もできる」という希望です。

📝今後は当院の「第二診察室（＝ブログ）」でも、
こうした最新の抗加齢知見を、患者さんの生活に落とし込める形で発信していきます！

📍次回のテーマは、
「腸から始める女性のセルフケア」を予定しています✨
ご期待ください😊

投稿者プロフィール

院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

資格：
＜医学・医療＞医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
＜予防医学・代替医療・環境＞
環境省環境人材認定事業日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
＜文化・生活＞
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®（バラ資格）