💤男性に多い“いびきと無呼吸”の意外な原因

〜テストステロン・肥満・気道閉塞の深い関係〜

「いびきがうるさいって言われた」
「寝ている間に息が止まってるみたい…」

それ、“ただのいびき”では済まされないかもしれません。

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、
特に40代以降の男性に多い
“隠れた生活習慣病”とも言われています。

でもなぜ、男性に多いのでしょうか?
そのカギは、ホルモン×体型×加齢にあります。

🧔なぜ男性に多いの?

いびきや無呼吸が男性に多い理由として、次の3つが重要です。

① テストステロン(男性ホルモン)の影響

テストステロンには筋肉を増やし、脂肪を減らす働きがあります。
しかし中年以降になるとこのホルモンが徐々に減少👇

のどや舌まわりの筋肉が緩みやすくなる
→ 寝ている間に気道が狭くなり、ふさがれやすい

つまり、テストステロン低下が“いびきの原因”にもなるのです。

② 肥満(特に内臓脂肪)

首まわりや舌の下に脂肪がつくと、
気道が物理的に圧迫され、空気の通り道が狭くなります。

特にお腹まわりが出ている人は、
● 仰向け寝で横隔膜が上がりやすく
● 呼吸の浅さが助長される

これが睡眠中の酸素低下・無呼吸状態へとつながってしまいます。

③ 睡眠の質と加齢の関係

加齢とともに、深い眠り(ノンレム睡眠)が減少し、
● 睡眠が浅くなる
● 途中で目覚めやすくなる

そして、気道の筋力の低下+粘膜のたるみが加わることで、
いびきや無呼吸を引き起こす構造が完成してしまうのです。

🧪抗加齢医学から見た「いびき」の対処法

抗加齢医学(アンチエイジング医療)の視点では、
“いびき”や“睡眠の質”は老化のサインと考えます。

以下のような対策が効果的👇

✅ ホルモンバランスを保つ生活を

・筋肉トレーニング(とくに下半身)🏃‍♂️
・亜鉛・ビタミンDなどの栄養素を意識
・睡眠の質を高める(夜間スマホを控える・湯船に入る)

✅ 減量と姿勢の工夫

・首まわりの脂肪を落とすだけでも無呼吸は改善✨
・横向き寝や、頭を少し高くして眠るのも◎

✅ いびきアプリや睡眠計測でセルフチェック

・睡眠中の音や無呼吸の有無を把握できる時代📱
・軽度の無呼吸でも放置せず、専門医に相談を!

🏥重症化する前に、まずは呼吸器内科へ

睡眠時無呼吸症候群は、
● 高血圧
● 糖尿病
● 心筋梗塞
● 認知症リスク
などと密接に関係しています。

「たかがいびき」で片付けず、
“呼吸の質”を見直すことが、人生の質を変える第一歩です🌿

💡まとめ|静かなSOSに気づこう

いびき・無呼吸は、体の老化とホルモンの変化が教えてくれる“静かな警告”です。

眠っている間の呼吸を整えることで、
日中の集中力、メンタル、免疫力までが変わっていきます。

男性こそ、“眠りの呼吸”を見直してみませんか?

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)