紫外線対策は“塗る”だけではなく“守る”こと by S.M.

からだ整えラボ 紫外線と肌

紫外線対策は
“塗る”だけではなく
“守る”こと

日焼け止めを塗る。
そして、紫外線に近づきすぎない工夫を重ねる。

こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長の山口裕礼です。

紫外線対策というと、まず日焼け止めを思い浮かべる方が多いと思います。

もちろん、日焼け止めはとても大切です。

ただし、本当に大切なのは、塗ることだけに頼らないことです。

日陰を選ぶ。帽子をかぶる。日傘を使う。衣服で覆う。外出する時間を少し工夫する。

こうした「守る習慣」を重ねることが、肌を長い目で見て守る紫外線対策につながります。

紫外線は、肌に何を起こすのでしょうか?

紫外線には、すぐに出る影響と、積み重なる影響があります

紫外線を浴びると、赤みやヒリヒリ感、日焼けなどが起こることがあります。

しかし、肌にとって注意したいのは、その日の変化だけではありません。紫外線は少しずつ積み重なり、将来的な肌の変化にも関係します。

  • シミやそばかすが目立ちやすくなる
  • くすみや色むらが気になる
  • 乾燥しやすくなる
  • ハリや弾力が失われやすくなる
  • しわやたるみが目立ちやすくなる
  • 赤みや刺激感が出やすくなる
大切なこと

紫外線対策は、夏だけの話ではありません。肌をきれいに見せるためだけでなく、肌を守り、年齢を重ねた時の肌印象を整えるための習慣です。

曇りの日や、家の中なら対策は不要ですか?

晴れた日ほど強い日差しを意識しやすい一方で、紫外線は晴天の日だけの問題ではありません。

また、屋外では直射日光だけでなく、空気中で散乱した光や、地面・建物などから反射する光にも注意が必要です。

そのため、「日陰にいるから何もしなくてよい」というより、日陰・帽子・衣服・日焼け止めを組み合わせる発想が大切です。

紫外線対策は、ひとつに頼るより
“何層にも重ねて守る”こと。 日焼け止め+日陰+帽子+衣服。続けやすい組み合わせを見つけましょう。

“塗る”だけでは足りない理由

日焼け止めは、量と塗り方で効果が変わります

日焼け止めは、表示されているSPFやPAの数字だけで十分に守られるわけではありません。

塗る量が少なかったり、塗りムラがあったり、汗や摩擦で落ちたままだったりすると、本来期待していた防御効果が得られにくくなります。

  • 顔だけでなく、首・耳・うなじ・手の甲も意識する
  • 一度に薄く伸ばすより、必要量を丁寧に重ねる
  • 汗をかいた時、タオルで拭いた時は塗り直しを考える
  • 屋外で過ごす時間が長い日は、途中で追加する
  • 自分の生活に合った使用感のものを選ぶ
続けられることが最優先

「最も強いものを一度だけ」より、肌に合い、毎日きちんと使えて、必要な時に塗り直せるものを選ぶ方が現実的です。

今日からできる“守る紫外線対策”

1

日陰を選ぶ

移動中や待ち時間に、建物の影、木陰、屋根のある場所を選ぶだけでも違います。炎天下で長時間立ち続けない工夫をしてみましょう。

2

帽子・日傘を生活の一部にする

顔、頭、首まわりに届く直射日光を減らすために、帽子や日傘は有用です。お出かけ用だけでなく、近所への買い物や通勤にも取り入れてみましょう。

3

衣服で肌を覆う

長袖、襟のある服、羽織もの、アームカバーなどは、物理的に肌を覆う対策になります。暑い時期は、通気性や熱中症にも配慮しながら選びましょう。

4

時間を少し工夫する

日差しが強い時間帯に長く屋外へいる予定なら、可能な範囲で外出時間や移動ルートを工夫しましょう。予定を少しずらすだけでも、肌への負担を減らせることがあります。

5

サングラスも“目を守る習慣”に

紫外線対策は肌だけではありません。屋外でまぶしさを強く感じる方は、紫外線カット機能のあるサングラスを取り入れることも選択肢です。

肌タイプ別|気をつけたいポイント

敏感肌・乾燥肌の方へ

敏感肌や乾燥肌の方は、日焼け止めそのものが刺激に感じることがあります。

使用後に赤み、かゆみ、ヒリヒリ感、乾燥悪化がある場合は、無理に使い続けず、成分や使用感を見直しましょう。

  • まずは少量で試してみる
  • 洗い落としやすいものを選ぶ
  • 保湿を先に丁寧に行う
  • 帽子や日傘など、塗らない対策も強化する
  • 症状が続く場合は皮膚科へ相談する
ニキビ・赤ら顔が気になる方へ

ニキビや赤みがある方は、「ベタつくから日焼け止めを避けたい」と感じることがあるかもしれません。

しかし紫外線は、炎症後の色素沈着や赤みが気になる肌にも影響します。自分の肌に合う使用感を選び、落とす時もこすりすぎないことが大切です。

肌状態によっては、日焼け止めやスキンケアの選び方を変えた方がよい場合があります。自己判断で迷う時は、皮膚科で相談してください。

子ども・高齢の方にも「守る対策」が大切です

子どもは屋外活動が多く、高齢の方は暑さや皮膚の乾燥による負担を受けやすいことがあります。

日焼け止めだけに頼らず、帽子、日陰、衣服、こまめな休憩、水分補給を組み合わせて、暑さ対策と紫外線対策を一緒に考えましょう。

皮膚科へ相談した方がよいサイン

  • 日焼け後の赤み、痛み、水ぶくれが強い
  • 赤みやかゆみが何日も続く
  • 日焼け止めを使うたびにかぶれる
  • 急に濃くなったシミ、形が変わったほくろがある
  • 顔の赤みやヒリヒリ感が繰り返される
  • 紫外線を避けても、色素沈着やくすみが強く気になる

“塗る”と“守る”を重ねて、
未来の肌を整えましょう

紫外線対策は、特別なことを毎日完璧に行うことではありません。

日焼け止めを塗る。
日陰を歩く。
帽子をかぶる。
日傘を持つ。
首や腕を衣服で守る。

こうした小さな選択の積み重ねが、肌の負担を減らしていきます。

日焼け止め
日陰
帽子・日傘
衣服で守る

美容は、何かを足すことだけではありません。
日々のダメージから、肌を静かに守り続けることも大切な美容です。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
院長 山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定 インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞