🍁 9月以降に息苦しくなる理由とは? 🫁

こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

秋になると「なんだか息が苦しい」「胸が重い感じがする」と来院される方が増えます。
実はこれは単なる気のせいではなく、医学的な理由がいくつもあるのです。

🌾 1.秋の花粉が原因

9月以降は ブタクサやヨモギ、イネ科の花粉 がピークを迎えます。
花粉は鼻や目の症状だけでなく、気管支の炎症を引き起こし、息苦しさや喘息の発作を悪化させることがあります。

🌡️ 2.寒暖差アレルギー(寒暖差喘息)

昼と夜の温度差が大きい季節。
この寒暖差が自律神経に負担をかけ、気道が敏感に反応しやすくなります。
その結果、ヒューヒュー・ゼーゼーとした呼吸困難を訴える方が増えるのです。

🌀 3.台風や低気圧の影響

9月は台風シーズン。低気圧が近づくと酸素濃度がわずかに下がり、喘息やCOPDの患者さんは特に影響を受けやすくなります。
「台風が来ると苦しい」と感じるのは、まさに医学的にも説明がつく現象です。

😴 4.夏の疲れと免疫低下

夏にクーラーで冷えたり、寝不足が続いたりすると、秋口にその疲れが出てきます。
免疫力が低下すると、風邪やウイルス感染から気道の炎症が悪化し、長引く咳や息苦しさにつながります。

🏥 息苦しいときに考えられる病気

  • 喘息・咳喘息
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)
  • アレルギー性鼻炎からくる後鼻漏
  • 心不全など心臓の病気

特に「夜間や明け方に苦しくなる」「横になると息がしにくい」場合は注意が必要です。

🌟 日常でできる工夫

  1. 花粉症対策(マスク・洗顔・衣類の花粉払い)
  2. 急な温度変化を避ける(薄手の上着を常備)
  3. 室内の空気を清潔に保つ(換気・加湿)
  4. 睡眠・栄養を整えて免疫力を回復

✨ 最後に

9月以降の息苦しさは、花粉・気温差・台風・夏の疲れなどが重なって起こるものです。
「いつもの季節の変わり目だから…」と我慢せず、原因を調べて早めに対応することが大切です。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでは、呼吸器の精密検査や花粉症対策も行っています。
気になる症状があれば、お気軽にご相談くださいね😊

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)