🤧 咳過敏症候群ってなに?〜長引く咳に悩む方へ〜

こんにちは✨
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

「風邪は治ったのに咳だけ残っている」
「ちょっとした刺激ですぐ咳が出る」
「夜中に咳き込み眠れない」

そんな経験はありませんか?
その原因の一つが 咳過敏症症候群(Cough Hypersensitivity Syndrome) です。

🫁 咳過敏症症候群とは?

咳過敏症候群とは、気道が敏感になり、わずかな刺激で咳が出やすくなる状態をいいます。

🔹 香水やタバコの匂いで咳が止まらない
🔹 冷たい空気で咳が出る
🔹 風邪が治っても咳だけ長引く

これは 「咳の神経が過敏になっている」状態 です。

🤔 咳過敏症症候群と喘息の違い

患者さんからよく聞かれるのが「喘息と何が違うのですか?」という質問です。

咳過敏症症候群

  • 主に「咳」だけが続く
  • ヒューヒュー・ゼイゼイはあまりない
  • 肺機能検査では異常が出ないことも多い

喘息

  • 咳に加え、「息苦しさ」「ゼイゼイ音」がある
  • 気道に炎症や狭窄が起こる
  • 肺機能検査で変化が見られる

👉 つまり、咳過敏症症候群は喘息の手前の段階 とも考えられます。
放置すると喘息に移行するケースもあるため、早めの対応が大切です。

📋 当院でできる検査

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでは、咳の原因を詳しく調べることが可能です。

呼吸機能検査(スパイロメトリー)
 息の強さ・肺の働きをチェック

呼気NO検査
 喘息の炎症マーカーを測定

アレルギー検査(血液検査)
 花粉やダニ、食物などの影響を調べる

胸部レントゲン
 肺炎や肺の異常を除外

これらを組み合わせて、ただの咳なのか、喘息なのか、それとも咳過敏症候群なのかを見極めます。

💊 治療と生活の工夫

治療

  • 抗アレルギー薬
  • 吸入薬(気道の炎症・過敏性を抑える)
  • 必要に応じて胃酸逆流の治療

生活の工夫

  • 室内の加湿を保つ
  • 冷たい飲み物を控える
  • 匂いや埃の刺激を避ける
  • 規則正しい生活と十分な睡眠

🌸 まとめ

咳過敏症症候群は「命に関わる病気ではないから大丈夫」と軽く見られがちですが、放置すると 生活の質を大きく下げたり、喘息に進行するリスク があります。

「風邪が治っても咳が3週間以上続く」
「夜も咳で眠れない」

そんな時は、ぜひ早めにご相談ください。
当院では呼吸器専門医があなたの咳の原因を丁寧に診断し、最適な治療を一緒に考えます😊

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)