🧔♂️男性更年期と喘息|見逃されがちな関係とは?

〜テストステロン低下と“気道の炎症”のつながり〜
「更年期って、女性だけの話じゃないの?」
「最近イライラするし、息がしづらい気がする…」
実はその症状、“男性更年期”と喘息の関係かもしれません。
女性に比べて見逃されがちな“男性のホルモン低下”が、呼吸器症状の悪化と関係していることが分かってきました。
💡男性にもある「更年期」=LOH症候群とは?
男性の更年期は、医学的には「LOH(Late-Onset Hypogonadism)症候群」と呼ばれます。
👇こんな症状があれば要注意
- 疲れやすい・やる気が出ない
- イライラ・うつっぽさ
- 睡眠の質が悪い
- 筋力・性欲の低下
- 息が浅い・動悸・呼吸苦
これらの背景にあるのが、テストステロン(男性ホルモン)の低下です。
🫁喘息との関係:ホルモンが気道に影響⁉
テストステロンは、
実は“気道の炎症を抑える役割”も担っています。
🧪研究では…
- 男性ホルモンが低下すると、IL-6や好酸球などの炎症物質が増加
- 喘息の発作が起きやすくなる
- 気道過敏性が高まる
つまり、「ただの更年期症状」と思っていた呼吸の違和感が、
👉 ホルモン低下による“喘息の悪化”につながっていることもあるのです。
🔍見逃されやすい3つの理由
- 喘息の症状が“疲労”や“ストレス”と誤解される
- 呼吸器内科でもホルモンバランスまでチェックしないことが多い
- 本人が「年齢のせい」と自己判断してしまう
だからこそ、“呼吸が変だな”と思ったときは、内科・呼吸器科での評価が大切です🩺
💊ホルモン補充療法は“万能”ではない
「じゃあテストステロンを補充すればいいの?」
…とすぐにはいきません⚠️
✅注意点
- がんリスク(前立腺など)との関連が議論あり
- 血栓や心血管系への影響も指摘
- 自己判断でサプリや注射を使うのは危険
補充療法を検討する場合は、
👉 泌尿器科や内分泌専門医と連携し、慎重な判断が必要です。
🌿抗加齢医学からのアプローチ
テストステロンの急激な低下を防ぐには、
日々の生活習慣が大きく関わっています👇
✅生活でできるテストステロンケア
- 筋力トレーニング(特にスクワット◎)
- 質の良い睡眠・光を浴びる朝時間🌞
- 亜鉛やビタミンDの摂取(貝類・きのこ類など)
- アルコールのとりすぎに注意🍺🚫
これらは同時に、喘息を悪化させる炎症の抑制にもつながります。
💬まとめ|「男性ホルモンと呼吸」は密接に関係している
中高年男性が「息苦しさ」や「疲れやすさ」を感じたとき、
それはホルモンの変化による“気道炎症”の表れかもしれません。
「年のせい」にせず、
👉 呼吸器とホルモン、両方の視点でアプローチしていきましょう。
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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