🌰第6回:健康に良いはずの“ペクチン”が危ない⁉

~果物由来の成分でもアレルギーになる理由~
こんにちは🌿
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です👨⚕️
みなさん、グミに使われる「ペクチン」ってご存知ですか?
「ゼラチンよりヘルシー」「植物由来で安心」…そんなイメージがあるかもしれません🍎🍇
でも実は、アレルギー体質の方にとっては思わぬ“見えない敵”になることがあるのです😱
🍏1. ペクチンってどんな成分?
ペクチンは、リンゴ🍎や柑橘類🍊の皮・果肉に多く含まれる食物繊維の一種。
ゼラチンの代わりに使われる植物性のゲル化剤として、
ビーガン対応のグミやジャムに広く使われています💡
⚠️2. 「植物由来=安心」は思い込み⁉
ペクチン自体がアレルゲンになることはまれですが、
問題は“原料”と“残留物質”にあります😵
🧬こんなリスクが…
- ナッツや豆類と交差反応を起こす可能性がある
- 果物アレルギーのある方がペクチンで症状を起こすケースも🍊
- 加工過程で残留するタンパク質やフラボノイド成分が、体の免疫を刺激することも👀
🌰3. ナッツと“交差反応”とは?
交差反応とは、あるアレルゲンに似た構造の物質が体に入ることで、
別の食品でもアレルギー症状が出る現象のこと🧪💥
たとえば…
食品 | 交差反応が出る可能性 |
---|---|
リンゴ🍎・キウイ🥝 | 花粉症(シラカンバなど) |
柑橘類🍊 | スギ花粉・ナッツアレルギー |
ペクチン | ナッツ、レギューム(豆類)アレルギーと関連例あり |
🥜4. 「代替品の落とし穴」に注意!
ゼラチンがダメだからペクチン、
砂糖が多いからシュガーレスグミ…などなど、
「体に優しそうなものを選んだつもり」で、
思いがけないアレルゲンに出会ってしまうこともあります😨
🧘♀️5. 「なんとなく不調」もアレルギーのサイン?
- グミを食べたあと、舌がピリピリする
- 胃がムカムカする、咳が出る
- なんとなく体が重く、だるい
こういった症状が出る場合、
「もしかして…」と食べたものを記録してみるのがおすすめです📝
🛡️6. ペクチンの“安全な摂り方”とは?
✅ 無添加・オーガニック由来の製品を選ぶ
✅ 体調不良時は控える
✅ アレルギー検査で果物やナッツの反応をチェック
体に良いはずの成分も、“自分にとって”安全かは別問題です。
代替素材の選び方にも個別性が大切ですね🌈
✨まとめ
ポイント | 解説 |
---|---|
ペクチンは植物由来のゲル化剤 | 一見安全だがリスクも |
ナッツ・果物アレルギーと交差反応の可能性 | 自分の体質と照らし合わせよう |
体に合わない時は記録&専門医へ相談 | 「なんとなく不調」も大事なサイン |
📢次回予告
👉【第7回:交差汚染のリスクと表示制度の限界】
「〇〇を含む可能性があります」って結局どういう意味?
“表示義務の穴”とグミ製造現場のリアルに迫ります🏭🔍
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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