🔥【NHKトリセツショーまとめ】大人の9割がすでにリスクあり!「帯状ほう疹」

「帯状ほう疹」に早めに気づくための最新トリセツ🩹⚡

こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
院長の 山口裕礼 です。

先日NHKで放送された
「明日が変わるトリセツショー:帯状ほう疹」
とても重要な内容でした。

そして今回、番組監修の“取扱説明書が公開され、
帯状ほう疹が「どれほど痛く」「どれほど早期発見が大事か」 が非常に分かりやすく整理されています。

今日は、患者さんがすぐ理解できるようにまとめ直した医学的&生活者目線のブログとしてお届けします。

🟥 まず知ってほしい:帯状ほう疹は「侮れない病気」

帯状ほう疹は、子どもの頃にかかった“みずぼうそうウイルス”が原因。
身体の神経の奥に潜んでいて、疲れ・ストレス・免疫低下などをきっかけに突然暴れ出します⚡

✔️80歳までに3人に1人が発症

✔️大人の9割はすでに体内にウイルス保有

つまり “ほぼ全員に可能性がある” 病気なのです。

🔥【本当に痛い】帯状ほう疹の痛みは、ただの皮膚の痛みではない


「神経が焼けるように痛い」「触れただけで飛び上がるほど」

帯状ほう疹の痛みの正体は…

🟡皮膚ではなく “神経そのものが炎症で傷む”

🟥夜も眠れないレベル

🟥発症後も長く続く「帯状ほう疹後神経痛(PHN)」へ移行することも

“水疱が出る前から痛む”ことも多く、
「肩こりかな?」「肌荒れかな?」と誤解して受診が遅れてしまうケースが非常に多いのです。

🧩【87人の経験談に共通した「まさか」】

番組の取材で明らかになった3つの“まさか”がこちら。

①「まさか自分が…?」若い世代の発症が急増

データでは、20〜40代でも急増中
ワクチン世代でみずぼうそうの抗体量が不十分な可能性が指摘されています。

②「まさかこれが…?」見逃しやすい初期症状

帯状ほう疹は最初、
・ピリピリ
・ズキズキ
・筋肉痛のような痛み
・虫刺されのような赤み
だけで終わる人も多く、皮膚症状がまだ出ていません。

PDF3ページでは、神経の中でウイルスが暴れているイラストが掲載されています。
「皮膚ではなく “神経” の炎症である」ことが強調されています。

③「まさかこんなに長引くなんて…?」ツラい後遺症

最も警戒すべきは 帯状ほう疹後神経痛(PHN)

痛みや灼熱感が数ヶ月〜数年続く
と記されています。

発症後の早期治療が遅れるほど、後遺症のリスクが高まります。

🧭【気づくポイント】“痛み → 発疹”ではなく、痛みが先に来る!

✔️痛みが先

✔️発疹(水ぶくれ・赤み)は後から

✔️左右どちらかの神経に沿って帯状に出る

以下の順序で起こります。

  1. ピリピリ・ズキズキする
  2. 皮膚がわずかに赤くなる
  3. その後に帯状の水ぶくれが出る

この流れを知っているかどうかで、受診のタイミングが数日変わり、後遺症リスクも変わります

🛡【最前線】ワクチンで発症も後遺症も防げる

帯状ほう疹を予防できる唯一の方法は、
帯状ほう疹ワクチン(2種類あり)。

💉❶ 弱毒生ワクチン(1回)

💉❷ 不活化ワクチン(2回)

→ 効果が高く、PHN(後遺症)を大幅に減らす

PDF表では、不活化ワクチンの方が
効果・持続期間・後遺症予防の面で圧倒的に優れている と明記。
当院でも不活化ワクチンを推奨しています。

💊【すでに発症した方へ】

痛みを早く和らげ、後遺症を防ぐために

医療機関で行うべき治療として、

✔️抗ウイルス薬(できれば発症72時間以内)

✔️神経痛の薬

✔️痛み止め

✔️リハビリ的な神経ケア

が紹介されています。

特に
「早く治療を始めるほど痛みと後遺症が軽くなる」
という点は非常に重要です。

🌈 院長からのメッセージ

“あれ?ちょっと変だな”と思ったら、迷わず相談を

帯状ほう疹は「早く気づくかどうか」で未来が大きく変わる病気です。

・ピリピリする
・触れるだけで痛い
・片側だけ痛い
・原因不明の神経痛っぽい症状
・体調不良が続いたあとに痛み

ひとつでも心当たりがあれば、すぐ受診してください。

当院では
皮膚科 × 神経痛ケア × ワクチン予防
まで一貫して対応できます。

あなたの痛みと不安を、できるだけ早く取り除くために
いつでも相談してくださいね🌿

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
カラダ取説®マスター・ジェネラル ← NEW✨
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞