🌺なぜ沖縄は出生率が高いのか?ゴーヤチャンプルーを食べながら考えたこと

今日は看護学校で講義の日でした📖

講義の前に少し時間があったので、横浜・鶴見の沖縄県人会館にある沖縄家庭料理のお店「糸満あんまー」さんへ。

注文したのは、ゴーヤチャンプルー定食🥒

ゴーヤ、豆腐、卵、ポーク、野菜。

少し苦みがあって、でも食べ進めるほど体に染みていく。

派手な料理ではありませんが、どこか体が整っていくような一皿でした。

店内のオリオンビールの提灯、泡盛の瓶、沖縄のポスターを眺めながら、私は大好きな沖縄の空気と風を思い出していました🌊

青い海。

強い日差し。

ゆっくり流れる時間。

湿った風。

人と人との近さ。

沖縄に行くたびに感じる、あの独特の安心感。

ゴーヤチャンプルーを食べながら、今朝のニュースについて考えていました。

2025年の日本の合計特殊出生率は1.14。

過去最低の水準です。

一方で、沖縄県の合計特殊出生率は1.52。

全国で最も高い数字です。

この差は、いったいどこから生まれるのでしょうか。

もちろん、簡単に答えを出せる問題ではありません。

出生率は、経済、仕事、住まい、教育、家族、地域、価値観、自然環境など、いろいろな要素が重なって生まれる数字です。

しかし医師として、そして一人の沖縄好きとして、この数字にはとても考えさせられます。

🌺この記事で考えたいこと

なぜ沖縄は出生率が高いのか。

子どもを育てたくなる環境とは何か。

自然は人の心に何を与えるのか。

都会の便利さと孤独はどう関係するのか。

海がある暮らしは、人をどう変えるのか。

今日はそんなことを、ゴーヤチャンプルーを食べながら考えていました。

💰お金があれば、子どもは増えるのか?

少子化の話になると、必ず出てくるのが「お金」の問題です。

これは間違いなく大切です。

子育てにはお金がかかります。

食費、教育費、住宅費、医療費、習い事、進学費用。

物価も上がっています。

若い世代が将来に不安を感じるのは当然です。

しかし、お金だけで出生率が決まるのであれば、所得水準の高い都市部ほど子どもが多く生まれるはずです。

ところが実際には、東京の出生率は0.96。

全国で最も低い水準です。

一方で、沖縄県は1.52。

沖縄は決して所得水準が全国トップの地域ではありません。

それでも出生率は全国で最も高い。

ここに、私たちが考えるべき大切なヒントがあるように思います。

子育てに必要なのは、お金だけではない。

お金は必要です。

でも、お金だけでは「子どもを育てたい」という気持ちは生まれにくいのかもしれません。

👨‍👩‍👧‍👦子育てに必要なのは「ひとりにしない空気」

沖縄に行くたびに感じるのは、人と人との距離の近さです。

家族が近い。

親戚が近い。

地域が近い。

おじい、おばあがいる。

子どもに声をかける大人がいる。

泣いている子どもを見ても、冷たい視線ではなく、どこか温かい空気がある。

もちろん沖縄にも現実的な課題はたくさんあります。

経済的な問題もあります。

若者の雇用の問題もあります。

それでも、子どもが社会の中に自然にいる。

子どもが少しくらい騒いでも、「子どもだからね」と受け止める余白がある。

この余白が、子育てにはとても大切なのではないでしょうか。

都会では、子育てが「迷惑をかけないようにすること」になりがちです。

電車で泣かないように。

飲食店で騒がないように。

マンションで足音を立てないように。

仕事に穴をあけないように。

周囲に申し訳ないと思いながら、親だけが必死に抱え込む。

その環境で「もう一人育てたい」と思うのは、簡単なことではありません。

子育てに必要なのは、制度だけではありません。

「大丈夫だよ」

「みんなで見ているよ」

「困ったら頼っていいよ」

そう感じられる空気です。

🌊海がある暮らしは、人の心をゆるめる

私は沖縄の海が大好きです。

海を見ると、人は少し呼吸が深くなります。

波の音を聞くと、肩の力が抜けます。

水平線を眺めていると、自分の悩みが少し小さく感じられます。

都会では、いつも何かに追われています。

時間。

仕事。

成果。

評価。

収入。

効率。

人と比べること。

知らないうちに、呼吸が浅くなっている人も多いのではないでしょうか。

呼吸器内科医として診療していると、体の不調と生活環境は切り離せないと感じます。

人は、空気の中で生きています。

人は、景色の中で生きています。

人は、風の中で生きています。

自然がある環境は、心と体に余白を作ります。

海がある。

空が広い。

風を感じる。

夕日を見る。

裸足で砂浜を歩く。

それだけで、人は少し本来の自分に戻れるのかもしれません。

子どもを育てるということは、未来を信じることです。

自然の中にいると、人は未来を少し信じやすくなる。

そんな気がします。

🏙️都会は便利。でも、孤独になりやすい

都会には便利さがあります。

交通は発達しています。

医療機関も多い。

お店も多い。

教育の選択肢も多い。

仕事も多い。

しかし便利さと引き換えに、孤独になりやすい面もあります。

隣に誰が住んでいるか分からない。

困ったときに頼れる人がいない。

家族が遠くにいる。

仕事と家庭の両立を、親だけで抱え込む。

保育園に預け、職場に向かい、帰宅して家事をして、また翌朝が来る。

その繰り返しの中で、心がすり減っていく人もいます。

子育ては、本来ひとりでするものではありません。

人間は、群れで子どもを育ててきた生き物です。

親だけで完璧に育てようとすると、どこかで無理が出ます。

沖縄の出生率の高さを考えるとき、私は「人とのつながり」という見えにくい資産を思います。

お金には換算できないけれど、確かに人を支えているもの。

それが地域の空気であり、家族の近さであり、人の温かさなのではないでしょうか。

🌴子どもを育てたくなる環境とは何か

子どもを育てたくなる環境とは、どんな環境でしょうか。

私は、こう思います。

安心して暮らせること。

困ったときに頼れる人がいること。

子どもが社会に歓迎されていること。

親が孤独にならないこと。

自然に触れられること。

働き方に余白があること。

お金の不安が大きすぎないこと。

そして、未来に希望を持てること。

子どもを持つか持たないかは、個人の自由です。

誰かに押しつけるものではありません。

しかし、子どもを望む人が「この社会なら育てていけそうだ」と思えることは、とても大切です。

出生率とは、単なる人口統計ではありません。

その社会に、どれだけ未来への安心感があるか。

その社会に、どれだけ人を支える温かさがあるか。

その社会に、どれだけ次の世代を迎える余白があるか。

それを映し出している数字でもあると思います。

🥒ゴーヤチャンプルーの「チャンプルー」に答えがある

ゴーヤチャンプルーの「チャンプルー」は、混ぜ合わせるという意味です。

ゴーヤだけでは料理になりません。

豆腐だけでも足りません。

卵だけでも完成しません。

ポークや野菜が入り、それぞれの味が混ざり合って、ひとつの料理になります。

健康も同じです。

薬だけでは健康になれません。

食事だけでもありません。

運動だけでもありません。

睡眠、呼吸、ストレス、人間関係、生きがい。

いろいろな要素が混ざり合って、はじめて人は整っていきます。

出生率も同じです。

お金だけではない。

保育園だけではない。

医療だけではない。

教育だけではない。

働き方だけでもない。

家族、地域、自然、文化、価値観、空気感。

それらがチャンプルーのように混ざり合って、「子どもを育てられる社会」ができていくのだと思います。

🫁からだを整えることは、社会を整えること

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの「からだ整えラボ」では、病気だけを見るのではなく、その人の生活全体を見ていきたいと考えています。

呼吸を整える。

肌を整える。

睡眠を整える。

食事を整える。

人とのつながりを整える。

そして、人生そのものを整える。

少子化のニュースは、一見すると医療とは関係がないように見えるかもしれません。

しかし私は、これは「社会の健康状態」を示すサインだと思っています。

人が安心して暮らせる社会か。

人が孤独にならない社会か。

子どもが歓迎される社会か。

親が追い詰められない社会か。

未来に希望を持てる社会か。

その問いが、出生率という数字に表れているのではないでしょうか。

講義前に食べたゴーヤチャンプルー。

ただの昼食のつもりでしたが、大好きな沖縄の空気と風を思い出しながら、日本の未来について考える時間になりました🌺

沖縄の海。

沖縄の風。

沖縄の人の温かさ。

そして、チャンプルーという混ざり合う文化。

そこには、私たちがこれからの社会を考えるための大切なヒントがあるように思います。

子どもを育てたくなる社会とは、きっと、誰もが少し安心して生きられる社会です。

からだも、社会も、ひとつの要素だけでは整いません。

大切なのは、チャンプルー。

いろいろなものが混ざり合い、支え合い、整っていくこと。

ゴーヤの苦みを味わいながら、そんなことを考えた一日でした😊🌊

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定 インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞