アトピー性皮膚炎治療薬「デュピクセント」
夏になり暑い日が続いています。
アトピー性皮膚炎が一時的に悪化され外来を受診される方が多くなっています。
アトピー性皮膚炎は外用治療がとても大切です。
①ステロイド外用薬
②タクロリムス軟膏(プロトピック軟膏)
③JAK阻害薬(コレクチム軟膏)
④PDE4阻害薬:ジファミラスト(モイゼルト軟膏)
⑤保湿剤
①~⑤の薬剤を、症状の強さ、部位により使い分け、併用して治療します。
多くの患者さんは、弱くないステロイド外用薬を長期にわたって使用しなくてはなりません。
その患者さんにとって、「デュピクセント」は、かゆみ、赤みから解放された日常生活を送ることが可能になる注射薬です。
「デュピクセントとは?」
<皮膚のバリア機能><かゆみ><アレルギー性炎症反応>に関与する「IL-4,IL-13」というサイトカインの働きを抑えます。
そのことで皮膚の炎症反応が抑えられ、かゆみや皮疹を改善させます。
15歳以上の中等症から重症の患者さんに適応となります。
(使用しているステロイドの強さ、期間、皮膚症状の重症度などが適応基準となります。)
「自己注射薬」で2週間に一度ご自身で注射をしていただく薬剤です。
まずは注射が出来るように、院内で2回ほど、看護師と一緒に自己注射の練習を行います。
ご自身で注射が可能となった段階で、ご自宅での注射となります。
デュピクセントは高額な薬剤になります。
所得により、高額療養費制度の適応となる可能性があります。
事前に、加入する保険者にご確認いただき、「限度額適用認定証」を発行してもらいます。
アトピー性皮膚炎でお困りの方、デュピクセントについてご興味のある方はお気軽にご相談ください。
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投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
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