横浜市で手足口病が流行中
皆さんこんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口です。
現在、横浜市では手足口病が流行しています。
2024年7月15日から7月21日までの第29週のデータによると、市内の定点あたりの患者報告数は13.55で、警報発令基準値の5.00を大きく上回っています。
特に1歳の子供が最も多く報告されており、0~5歳までの子供で全体の88.6%を占めています。
夏季に流行しやすい病気ですが、大人も感染する可能性があるため、注意が必要です。
手足口病の症状と対策
手足口病は、3~5日の潜伏期間を経て、手や足、口の中に2~3mmの水疱性発疹が現れます。
多くの場合、熱は38℃以下であり、1週間程度で自然に治りますが、稀に髄膜炎や脳炎などの重い合併症を引き起こすことがあります。
感染予防には、以下の対策が重要です:
- 流水と石けんを使ったこまめな手洗い
- 特にトイレの後やおむつ交換の後、食事の前の手洗い
アルコール消毒は効果が薄いため、しっかりとした手洗いを心掛けましょう。
また、元気がない、頭痛や嘔吐、高熱が見られる場合は、速やかに受診することが大切です。
登校・登園について
「学校において予防すべき感染症の解説」では、「本人の全身状態が安定している場合は登校(園)可能」とされています。
流行の阻止を目的とした登校(園)停止は有効性が低く、またウイルス排出期間が長いため、現実的ではないとされています。
登校・登園については、主治医に相談することが望ましいでしょう。
まとめ
手足口病は夏季に流行しやすい病気であり、特に小さな子供が感染しやすいですが、大人も注意が必要です。
適切な手洗いと早期の受診が予防と対策に役立ちます。
引き続き皆様の健康を守るため、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックは最新の情報を提供し、皆様の健康管理をサポートいたします。
ご質問やご相談がありましたら、お気軽に当院までお問い合わせください。
山口裕礼
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック