クリニックだより

大人の手足口病について

大人の手足口病について

手足口病と聞くと、子供に多い病気というイメージが強いかもしれませんが、大人も感染することがあります。

今回は、大人の手足口病について詳しくご説明いたします。

手足口病とは?

手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによって引き起こされる感染症で、手や足、口の中に水疱性の発疹が現れることが特徴です。

一般的には、3~5日の潜伏期間の後に発症し、1週間程度で自然に治ることが多いです。

大人の手足口病の症状

大人が手足口病に感染すると、子供よりも重い症状が出ることがあります。

一般的な症状には以下のものがあります:

  • 手や足、口の中に痛みを伴う水疱
  • 発熱(38℃以上になることもあります)
  • 喉の痛み
  • 食欲不振
  • 疲労感
  • 頭痛

稀に、髄膜炎や脳炎などの重い合併症が発生することもありますので、症状が重い場合は速やかに医療機関を受診することが重要です。

感染予防と対策

手足口病の感染を予防するためには、以下の対策が効果的です:

  • 流水と石けんを使ったこまめな手洗い
  • 特にトイレの後やおむつ交換の後、食事の前の手洗い
  • 感染者との密接な接触を避ける
  • 家族内でのタオルや食器の共用を避ける

アルコール消毒は効果が薄いため、しっかりとした手洗いを心掛けましょう。

治療方法

手足口病には特効薬がないため、主に対症療法が行われます。

発熱や痛みが強い場合には、市販の解熱鎮痛剤を使用することができます。

また、口の中の痛みがひどい場合は、冷たい食べ物や飲み物が楽になることがあります。

十分な休息と水分補給を心掛け、体力を回復させることが大切です。

症状が重い場合や、疑わしい症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

まとめ

大人も手足口病に感染することがあり、特に重い症状が出ることがあります。

適切な手洗いや接触の回避などの予防策を徹底し、感染した場合は早めに対処することが重要です。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでは、皆様の健康を守るための情報を随時提供しています。

ご質問やご相談がありましたら、お気軽に当院までお問い合わせください。

山口裕礼
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。