クリニックだより

患者さんと本気で向き合うために

患者さんと本気で向き合うために

こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

日々の診療を通じて、多くの患者さんがさまざまな症状や不安を抱えていらっしゃることを感じています。

その中で、「死にそうなほどつらい」と表現される患者さんも少なくありません。

しかし、ほとんどの場合、適切な診療を受けることで、症状は速やかに改善することが可能です。

また、症状が残る場合でも、多くの場合は命に関わるものではありません。

余命が限られている患者さんへの対応

一方で、当院には余命が限られている患者さんもおられます。

それは悪性疾患だけではなく、良性疾患でも同様です。

このようなケースでは、患者さんご自身やそのご家族の心のサポートも大切です。

もちろん、私が特別な薬を使っているわけではなく、奇跡の治療を行っているわけでもありません。

それでも、「本気」で向き合う患者さんは必ず当院に来てくださいます。

その理由は、診療の場が患者さんにとっても、私にとっても意義のある場所になるからです。

一過性の受診と本気での向き合い

逆に、診療に来られる方の中には、一時的な気持ちや興味で来院される方もいます。

その場合、当院の受診は一過性のものに終わることもあります。

私が診療で大切にしているのは、患者さんと心を通わせ、「本気」で治療に向き合う姿勢です。

それによって、治療の結果だけでなく、患者さんの気持ちも豊かになり、前向きな日々を送れる手助けができると信じています。

隣にいる人が抱える事情に気づくこと

内科も皮膚科も多くの患者さんが訪れる中、隣に座っている患者さんがどのような方であるか、誰もが知るわけではありません。

日常生活においても、お店やレストランなど、私たちは日々さまざまな人々とすれ違っています。

その中には、余命が限られている方もいるかもしれません。

そして、このようなことは、今後自分自身にも、家族や知り合いにも起こりうることです。

自分の行いと未来への影響

こうした現実に気づいたとき、私たちの行いは自分に返ってくるということを深く考える機会になります。

自分の心の持ち方や周囲への行動は、自身の未来を形作り、いつか目の前に返ってくるものです。

だからこそ、患者さんと共に歩む私たち医療従事者は、患者さんと誠実に向き合い、その一瞬一瞬を大切にすることが求められます。

患者さん一人ひとりが大切な存在であり、そのことを忘れずに診療にあたっています。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。