クリニックだより

同業者の悪口を言わないことの大切さ

同業者の悪口を言わないことの大切さ

こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

世の中には多くの仕事があり、それぞれの分野で日々努力が続けられています。

今回は、特に医療現場や日常生活において、同業者の悪口を言わないことの大切さについてお話しします。

共感できる日常の例

多くの方は、身の回りで同業者の悪口を聞くことを好みません。

例えば、美容院やレストランで「前の美容師は良くなかった」「以前の料理は口に合わなかった」と話す人がいます。

これを耳にすると、不快に感じる人も多いでしょう。

それは、悪口を言う人が別の場所でも同じように自分のことを話しているのではないかと感じてしまうからです。

医療現場における現実

このことは、医療機関にも当てはまります。

医療では、後から診察する医師が有利なことがよくあります。

時間の経過で症状が明確になることがあるからです。

初期の段階では診断が難しく、時には後の医師が診断を下すことが容易に感じられる状況もあります。

当院でも、症状が進行した後に診察を受けることで診断がつきやすくなることがあります。

患者さんへの配慮

それにもかかわらず、以前の医療機関の悪口を口にする患者さんもいらっしゃいます。

そのような時、私は同業者の批判を避け、話を別の方向へ持っていくようにしています。

悪口ではなく、なぜそのような状況になったのかを患者さんと一緒に考えます。

理由があるはずですし、それを理解することで同じことが繰り返されないよう対策を講じることができます。

医師としての責任感

医師同士で悪口を言わないのは当然のことです。

それは、医師としての責任感であり、他の医師を尊重する姿勢です。

協力し合うことでこそ、より良い医療を提供できると信じています。

読者へのメッセージ

もし、一緒になって同業者の悪口を言っている医師がいるとしたら、その医師を自分と同じ仲間として見てください。

そうすることで、その後どのような結果が生まれるのかを見届けることができるでしょう。

信頼は慎重に築かれ、時として容易に失われるものです。

このメッセージは医療だけに限らず、どのような人間関係にも通じる普遍的な価値観です。

皆さんも日常生活の中で同業者の悪口を耳にした際に、一歩立ち止まって考えてみてください。

そして、悪口に流されず、建設的な話題へと導くことで、より良い関係性を築いていきましょう。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。