🌡️「暑さのリスク」は熱中症だけじゃない⁉️〜アレルギー、喘息、妊婦、糖尿病…見えない影響に注意〜

こんにちは☀
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

ここ最近、信じられないほどの暑さが続いていますね💦
朝から30℃を超える日も珍しくなく、「熱中症に注意しましょう」というアナウンスも日常になりました。

でも…
この猛暑、「熱中症」だけではなく、実はもっと広い健康リスクがあるってご存じでしょうか?🤔

📰先日の【朝日新聞】にて取り上げられました

東京科学大学の藤原武男教授(医学博士)が、朝日新聞の取材に応じ、暑さがもたらす「見えにくい健康リスク」について解説されていました。

その中で私たち医師にも非常に参考になる重要な指摘がありましたので、ここで共有したいと思います。

🔍暑さの影響は「体の深部」にも…

「熱中症」以外に何があるの?

記事によれば、暑さの影響は脱水や体温上昇による熱中症だけではありません。以下のような症状や病態にも関係があるとされています:

✅ 呼吸器疾患(ぜんそく、アレルギー)

→ 温暖化により「小児ぜんそく」「アレルギー性鼻炎」などが悪化する可能性が指摘されています。
大気汚染物質やPM2.5、黄砂、花粉などが夏の高温によって活性化されるためです。

✅ 妊婦さんや糖尿病患者さん

→ 暑さにより血管が拡張し、低血圧を起こしやすくなります。特に妊婦さんや糖尿病患者さんは自律神経が不安定になりやすく、熱中症でなくても体調を崩しやすいとされています。

✅ 精神的な影響や社会的リスク

→ 暑さによって集中力の低下や判断力の鈍化も起こりやすく、子どもたちや高齢者の事故リスクが上昇します。

🌏地球温暖化と医療への影響

藤原教授は、「地球温暖化がこのまま進めば、医療の限界に達する可能性もある」と強い懸念を表明しています。

例えば:

  • 公衆衛生が崩れる
  • 医療インフラの逼迫
  • 高齢者や持病のある方の重症化率の増加

これらはすでに、世界保健機関(WHO)なども警鐘を鳴らしている課題です⚠️

👶 子どもたちの未来のために、いまできること

記事の最後には、こんな言葉もありました。

「いま守るべきは、未来の子どもたちの健康」
「あと10年で、世界の公衆衛生が後退するかもしれない」

医療の現場にいる私たちにとっても、非常に重いメッセージです。

当院でも、夏季は特に呼吸器疾患やアレルギーをお持ちのご高齢の方、持病のある患者さまのサポートを強化してまいります。

🏥 クリニックでできる対策は?

当院では以下の対策を通じて、夏季の健康被害を最小限にする取り組みを行っています。

🌬️ 呼吸器チェック(喘息・COPDの悪化兆候確認)
💧 院内クーラーの増設
👶 ウォーターサーバーの設置
🧑‍⚕️ ミストシャワーの設置
🌿 検査後の飲料水の提供

☀️まとめ:この夏、見えないリスクにも備えましょう

「熱中症だけ気をつければ大丈夫」と思っていませんか?
実はその裏で、喘息の悪化、アレルギーの増加、血圧や血糖の乱れ、さらには精神的ストレスが進行しているかもしれません。

この夏は、気温だけでなく「自分の身体の声」にも耳を傾けてみてくださいね✨


📍参考:
2025年7月朝日新聞 朝刊「暑さのリスク 熱中症以外も?」
藤原武男教授(東京科学大学 医学博士)インタビュー

✍️文責:
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
院長・理事長 山口裕礼(呼吸器内科専門医・アレルギー専門医)

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)