🌿添加物と薬の「こわさ」について考える

〜本当に避ける覚悟はありますか?〜
こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長の山口裕礼です。
今日は、診察室であった小さな出来事から、みなさんと一緒に「添加物」と「薬の選び方」について考えてみたいと思います💊
💬ある患者さんのひと言
ある患者さんがこうおっしゃいました。
「先生、先発品でお願いします。後発(ジェネリック)は添加物が怖いと前の先生に言われたので…」
そのお薬は、誰でもよく使う一般的な後発品。
しかも、その方はすでに長く問題なく服用されていました。
🧂添加物=すべて悪ではない
たしかに、薬にも「添加物(賦形剤・保存剤など)」は入っています。
でもそれは、薬の安定性・吸収性・保存性を保つために必要なものです。
「添加物なし」では、薬は作れません。
食品も同じですね。
無添加にこだわる方は、スーパーでの買い物が大変でしょう。
加工食品のほとんどには、保存料・着色料・甘味料など何かしら添加されています。
つまり「添加物を完全に避ける」とは、
コンビニ弁当も外食も一切できない――
そんな“覚悟のいる生き方”なんです🥦
🍅本当に添加物を避けているなら尊敬です
私が思うのは、「添加物は悪だ」と語るなら、
その人自身が徹底していることが前提だということ。
有機野菜を自分で選び、
無農薬の米を炊き、
調味料は手作り。
加工食品は一切口にしない。
――そんな生活を本気でしている方なら、尊敬します🙇♂️
でも、もしコンビニスイーツや市販のドリンクを日常的に楽しみながら
「薬の添加物だけは怖い」と言うなら……
それは少しバランスを欠いた心配かもしれませんね🍰💭
⚖️医療は「保険診療」というルールの上にある
私たち保険診療の医師は、
「必要な人に、必要な薬を、適切な方法で届ける」ことが使命です。
もちろん必要あれば、先発品・後発品の違いは説明します。
でも、科学的に問題のない範囲でコストを抑える工夫もまた、
日本の医療制度を支える大切な一歩です。
もしどうしても「添加物の少ない薬を選びたい」という価値観を追求するなら、
それは自費診療やオーガニック医療の世界になるでしょう🌿
🌸まとめ
✅ 添加物は「悪」ではなく「必要な工夫」
✅ 徹底して避けるなら、それは人生の哲学として素晴らしい
✅ 医療は「保険診療」という社会の仕組みの中で成り立っている
健康とは、
「何を避けるか」よりも
「何を大切に生きるか」で決まります✨
🩺 やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
院長 山口裕礼
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
カラダ取説®マスター・ジェネラル ← NEW✨
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞
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