🌿3か月処方から見えた本当の問題

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長の山口裕礼です。
当院では以前、「3か月処方(長期処方)」を行っていました。
通院の手間を減らし、患者さんの負担を少なくできるように…という思いからでしたが、実際にやってみると、さまざまな課題が見えてきました。
💊3か月処方で起こりがちなパターン
実際に、患者さんの経過を見ていくと次のような傾向がありました。
1️⃣ 来なくなる…
薬が切れても放置してしまい、症状が悪化。
「調子がいいから大丈夫」と思っていても、体の中では少しずつ変化が起きています。
2️⃣ 3か月後のはずが4~6か月後に来る…
受診の間隔がどんどん伸び、生活リズムも乱れがちに。
3️⃣ 3か月待たずに具合が悪くなる…
気候の変化や感染症などで、予定より早く悪化してしまうケースも。
4️⃣ 3か月ぴったりで調子もよい✨
一見、理想的に見えますが…
実はここに“見えない問題”があります。
💔「調子がいい」ほど見えなくなる“つながり”
4️⃣のように安定している方ほど、
「もう大丈夫」「いつも通り」となりやすくなります。
しかし、医師として怖いのは――
患者さんの顔が思い浮かばなくなること。
病気だけを見るようになり、
「この人をもっと良くしてあげたい」という想いが薄れてしまう。
これは、医療において最も避けたいことです。
“薬を出すだけの診療”になってしまっては、本当の健康にはつながりません。
🌱だからこそ長くても「2か月処方」をおすすめする理由
当院では、必要に応じて長くても2か月処方を提案しています。
これは「通院回数を増やすため」ではなく、
お互いに努力できる距離感を大切にするためです。
🌸2か月処方のメリット🌸
・忘れず受診しやすい
・体調変化を早くキャッチできる
・AGEリーダーやSKY-10(自律神経・呼吸機能測定)などの最新データを共有できる
・ワクチンなど季節ごとのケアを一緒に計画できる
・新しい健康情報を定期的にお渡しできる
この「定期的な対話」こそが、治療の質を上げ、信頼を育てる時間なのです。
🏥大学病院と開業医の違い
大学病院では、患者数が多く、待ち時間も長くなりがちです。
一方で開業医は、「人」そのものを診る医療を目指しています。
単に薬を出す場所ではなく、
“生き方・考え方・習慣”に寄り添う場所として、
一人ひとりの患者さんとの関係を大切にしています。
🌸さいごに
3か月処方をやめて気づいたのは、
「医療は時間ではなく“距離”で決まる」ということ。
患者さんと医師の距離が近いほど、
安心感も、治療の効果も、人生の満足度も高まります。
これからも当院は、
“薬を出すだけの場所”ではなく、
「心」と「体」を一緒に整えるクリニックでありたいと思っています🌈
💬
「しばらく受診していなかったな…」と思った方、
ぜひお気軽にいらしてください。
健康の“今”を一緒に確認しましょう😊
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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