クリニックだより 皮膚科

2024年の傾向、ヘアカラーアレルギーについて

皮膚科

ヘアカラーアレルギーについて

ヘアカラーを楽しむ方々にとって、ヘアカラーアレルギーは避けたいトラブルの一つです。

特に、ジアミンと呼ばれる成分に反応するアレルギーは多くの方に見られるため、今回はこのアレルギーについて詳しくご紹介します。

ヘアカラーアレルギーとは?

ヘアカラーアレルギーとは、ヘアカラー剤に含まれる成分、特に「ジアミン」という物質に対する免疫系の過剰反応によって引き起こされるものです。

主な症状としては、かゆみ、赤み、腫れ、発疹などが挙げられます。

アレルギー反応が一度起こると、次回以降のヘアカラーでより重篤な反応が出る可能性があるため、注意が必要です。

ヘアカラーアレルギーの原因

  • ジアミン: ヘアカラー剤に一般的に含まれるアレルゲンで、皮膚トラブルを引き起こしやすい成分です。
  • アレルギー体質: アレルギー体質の方は、他の人に比べてヘアカラーアレルギーにかかりやすい傾向があります。
  • 頻繁なヘアカラー: 頻繁に染めることで、皮膚が敏感になり、アレルギー反応を引き起こすリスクが高まります。

ヘアカラーアレルギーの主な症状

  • かゆみ: 頭皮や顔、首周りに強いかゆみが生じます。
  • 赤みと腫れ: 染めた部分に赤みが現れ、皮膚が腫れることがあります。
  • 発疹・水疱: 小さなぶつぶつや水ぶくれができることもあり、痛みを伴うことがあります。
  • 湿疹: 頭皮や顔の皮膚に湿疹ができ、炎症が悪化することもあります。

ヘアカラーアレルギーの対策

  • パッチテスト: カラー剤を使う前に、必ず腕の内側などに少量のカラー剤を塗布し、48時間経過後に反応がないか確認しましょう。
  • 低刺激性のヘアカラーを選ぶ: ジアミンを含まない、アレルギー対応のヘアカラー剤を選択することが重要です。
  • 美容師に相談: 美容院でヘアカラーをする際には、事前にアレルギーの可能性を伝え、対応策を一緒に考えましょう。
  • 異常を感じたらすぐに中止: ヘアカラー中に異常を感じたら、ただちに使用を中止し、しっかりと洗い流してください。
  • 皮膚科への相談: アレルギー症状が出た場合は、速やかに皮膚科を受診しましょう。適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぐことができます。

その他の注意点

  • 一度ヘアカラーアレルギーを発症すると、完全に治癒することは難しいとされています。今後のヘアケアにおいても、慎重に選択をする必要があります。
  • ヘアカラーだけでなく、パーマ液やヘアマニキュアなど他の製品でもアレルギー反応が出る場合があります。
  • 特に妊娠中や授乳中の方、もしくは皮膚に疾患がある方は、ヘアカラーの使用には十分な注意が必要です。

まとめ

ヘアカラーアレルギーは非常に身近なアレルギー反応ですが、正しい対策を取ることでリスクを減らし、安全におしゃれを楽しむことができます。

ご自身の体質に合った製品を選ぶことや、異常を感じたらすぐに対応することが大切です。

ヘアカラーを安全に楽しむために、適切な予防措置をとりましょう。

ご質問やご相談はお気軽に

当院では、ヘアカラーアレルギーに関するご相談にも対応しております。

具体的なアドバイスや、より詳しい情報を知りたい方は、ぜひ皮膚科医にご相談ください。

ご不明な点があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。