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ぜんそくは症状がないからこそ、継続して治療が必要です
ぜんそく=症状ではありません。
ぜんそく患者さんの中には
● 症状が出たときにだけ病院に行く
● 調子が悪い時だけ薬をつかう
● 調子がいい時は薬は使わない
など誤った認識をしている場合があります。
正しくは
● 症状がないときも病院に行く
● 調子が良いときも薬をつかう
ことです。
ぜんそくというと、
■ 咳や痰、ヒューひゅー、ゼーぜー、苦しい
などの、いま困っている症状を思い浮かべるかもしれません。
実は、そのような症状は、
ぜんそくという病気の全体像の目に見える一部分
■ 氷山の一角
です。
ぜんそくの根底には、アレルギーという体質による
■ 空気の通り道(気道)の慢性的な炎症
があります。
炎症とは空気の通り道(気道)の表面が荒れている、日焼けをしている、軽いやけどのような感じです。
皮膚の軽いやけどや、手荒れがひどくなると赤く腫れてむくむような感じです。
1. 空気の通り道(気道)も赤く腫れて、むくみます。
↓
2. 空気の通り道が狭くなります。
↓
3. 苦しくなります。
● 1.の状態がある程度よければ、症状はないかもしれません
● しかし、チョットした拍子に2.3へ移行します
ぜんそくの原因となったアレルギー体質がある限り、個人差、程度はありますが
● 日々、空気の通り道は(気道)、日焼けを起こしています
そのため、ぜんそくのない毎日の生活を維持するためには1.の調子を良くし続けなければなりません。
● 目に見える症状がないときでも
● 治療を毎日つづけることで
● 気道の表面を、良い状態を保ち
■ 症状が出ない毎日の生活を維持することが大切です
ぜんそくは、慢性的な病気です。
軽症の場合でも
■ 治療をつづけることが必要となります
イメージ的には
● 高血圧があるので、定期的に病院に行って血圧を測ってもらい、薬を出してもらう
● ぜんそくがあるので、定期的に病院に行って胸の音を聞いてもらい、薬を出してもらう
患者さんにとって分かりづらいのは
薬をやめてもすぐには悪くならない事が多いので、薬をしなくても大丈夫と思ってしまいます。
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
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