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のどのがんについて 〜症状・原因・治療法〜

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のどのがんについて 〜症状・原因・治療法〜

こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

のどに関する不調は多岐にわたり、その中でも「のどのがん」と聞くと心配される方が多いのではないでしょうか。

今回は、のどのがんについて、症状、原因、治療法を詳しく解説し、どのように早期発見・対策ができるかをお話しします。

のどのがんとは?

のどのがんは、咽頭や喉頭に発生する悪性腫瘍です。発生する場所によって、「咽頭がん」や「喉頭がん」と呼ばれ、部位によって症状や治療法が異なります。

初期症状は気づきにくいことが多く、症状が進行すると飲み込みや発声に影響を及ぼします。

のどのがんの主な症状

のどのがんの初期症状は他の疾患と似ていることが多く、見逃されがちです。以下は注意が必要な症状です。

  • のどの痛みや異物感が続く
  • 声がかれる、声の質が変わる
  • 飲み込みにくさや痛み
  • 咳が長引く、血痰が出る
  • 耳に痛みを感じる
  • 首のリンパ節の腫れ

これらの症状が数週間以上続く場合は、早期の受診をお勧めします。

のどのがんの原因

のどのがんの発症にはいくつかの要因が関係しています。以下は主なリスク要因です。

1. 喫煙

喫煙はのどのがんの最大のリスク要因です。タバコに含まれる有害物質が粘膜を刺激し、長期的にがんの発生リスクを高めます。

2. アルコール摂取

過度のアルコール摂取は、のどの粘膜を刺激し、がんのリスクを高めます。特に喫煙と組み合わせると、リスクが倍増します。

3. ヒトパピローマウイルス(HPV)

HPV感染は、特に咽頭がんのリスクを高める要因です。HPVは主に性的接触で伝染します。

4. その他の要因

遺伝的要因や長期的な環境ストレスも、のどのがんの発生に影響を与えることがあります。

放置するとどうなる?

のどのがんは早期に発見・治療されないと、周囲の組織に広がり、命に関わる状態になることがあります。

進行すると治療の選択肢も限られ、治療後の生活の質にも影響を及ぼします。早期発見が重要です。

どこに相談すべきか?

以下の専門医に相談することをお勧めします。

  • 耳鼻科: のどや耳に関連する症状を診てもらうのに適しています。
  • 内科: 初期症状の診察や、総合的な診断を受けるために利用できます。
  • 呼吸器内科: 咳や喉に関する症状が長引く場合に適しています。
  • 腫瘍内科: がんが疑われる場合、精密検査や治療を行う専門科です。

セルフケアと予防

のどのがんを予防するためには、以下のセルフケアを心がけましょう。

  • 禁煙する
  • 適度な飲酒を心がける
  • バランスの取れた食事を摂る
  • 定期的な歯科検診を受け、口腔内の清潔を保つ
  • HPVワクチンの接種を検討する

まとめ

のどのがんは早期発見・治療が重要です。のどの違和感や持続的な症状を感じた場合は、適切な医療機関で診察を受けることをお勧めします。

自分の体を大切にし、健康的な生活習慣を心がけることで、リスクを低減することができます。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。