プラセンタ療法で喘息が改善?体験談
こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
喘息の治療には、薬物療法を基本としつつ、体質改善を目指した補完療法を検討することもあります。
その中で、プラセンタ療法が昔から一部の方で以前から注目されています。
今回は、プラセンタ療法を取り入れたことで喘息が改善した患者さんの体験談と、それを支えるエビデンスについて詳しく解説します。
プラセンタ療法とは?
プラセンタ療法は、胎盤由来の成分を用いて体質改善を目指す治療法です。
ヒト胎盤抽出物を注射する方法が一般的で、成分には以下のような働きがあります:
- 抗炎症作用: 気道の炎症を抑える効果が期待されます。
- 免疫調整作用: 免疫機能を整え、過剰なアレルギー反応を抑える働きがあります。
- 自律神経の安定: ストレスや睡眠不足により乱れた自律神経を整え、喘息の引き金となる要因を軽減します。
エビデンスに基づく効果
プラセンタ療法の喘息に対する有効性を示すいくつかの研究があります:
- ヒト胎盤抽出物の抗炎症作用に関する研究では、慢性炎症性疾患(喘息を含む)において炎症マーカーが低下することが確認されています。
- 免疫調整作用により、喘息の発作を引き起こす過敏性を低下させる可能性が示唆されています。
- プラセンタ療法を受けた喘息患者の一部において、症状の改善や薬物使用量の減少が報告されています。
ただし、プラセンタ療法は補完療法であり、標準治療(吸入薬、内服薬)を置き換えるものではありません。
実際の体験談
「喘息の吸入薬を続けていましたが、季節の変わり目になるとどうしても症状が悪化していました。そこでプラセンタ注射を試すことにしました。最初は半信半疑でしたが、2ヶ月ほど続けると、気道のイガイガ感や息苦しさが軽減し、発作が少なくなりました。発作薬の使用頻度が下がり、体力も回復したと感じています。」
注意点
- プラセンタ療法は保険適用外の場合が多く、コストがかかることがあります。
- 感染症のリスクを回避するため、信頼できる医療機関で行う必要があります。
- 妊娠中や特定の持病がある方には適さない場合があるため、必ず医師と相談してください。
プラセンタ療法を受ける際の工夫
- 定期的に治療を受けることで、効果を継続的に得られます。
- 標準治療(吸入薬、内服薬)は続けながら補完的に行うのがベストです。
- プラセンタ療法と併せて生活習慣を見直し、睡眠や食事に気を使いましょう。
プラセンタ療法は、喘息治療を補完する選択肢として有用な可能性がありますが、医師とよく相談した上で導入を検討してください。
無理のない範囲で取り入れることで、より良い結果を得られるかもしれません。
何かご質問やご相談があれば、当院までお気軽にお問い合わせください。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
山口裕礼