呼吸器内科医が、生まれて初めて胃カメラを受けてきました

〜人間ドックでピロリ菌陽性と言われて〜
こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックです。
今日は、少しだけ院長個人の体験を書かせていただきます。
先日、私は生まれて初めて、
胃の内視鏡検査、いわゆる胃カメラを受けてきました。
きっかけは、人間ドックです。
人間ドックの結果で、
ピロリ菌が陽性
と指摘されました。
私は呼吸器内科医ですので、普段は肺や気管支、咳、喘息、COPD、睡眠時無呼吸症候群などを中心に診療しています。
胃の専門医ではありません。
もちろん、ピロリ菌や胃がん、胃炎について医学的な知識はあります。
ただ、自分自身が「受診する側」になると、やはり見える景色が少し変わります。
ピロリ菌陽性と言われたら、やはり胃の中を確認したい
ピロリ菌は、胃の粘膜に住みつく細菌です。
慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍、胃がんとの関連が知られています。
人間ドックでピロリ菌陽性と言われると、
「それでは胃の中はどうなっているのだろう」
と気になります。
血液検査や便の検査でピロリ菌の有無を調べることはできますが、胃の粘膜の状態そのものは、やはり内視鏡で見てもらうのが大切です。
そこで今回、胃カメラを受けることにしました。
妻おすすめの内視鏡クリニックへ
今回お世話になったのは、妻がすすめてくれた内視鏡クリニックです。
女性医師が診療されているクリニックで、妻からは以前から、
「よかったよ」
「スムーズだったよ」
と聞いていました。
自分が医師であっても、他の医療機関を受診するときは、基本的には一人の患者です。
私はクリニックの外では、職業欄にあえて「医師」と書かないことが多いです。
もちろん、飛行機の中や緊急時など、必要な場面は別です。
しかし、通常の受診では、できるだけ普通の受診者として医療を受けたいと思っています。
そのほうが、医療機関の流れや患者さんの気持ちが、より自然にわかるからです。
朝から何も食べずにクリニックへ
検査当日は、朝から何も食べずにクリニックへ向かいました。
受付をして、問診票を記入します。
血圧測定もありました。
そして、私にとっては初めての
マイナンバーカードでの受付登録
も経験しました。
普段、医療機関側として患者さんにお願いすることはありますが、自分がやってみると、
「思ったより簡単で、便利」
と感じました。
医療のデジタル化は便利です。
ただ、初めて使うときには、少し構えてしまう方もいると思います。
受付、問診票、保険証確認、マイナンバーカード、血圧測定。
検査そのものが始まる前にも、患者さんはいくつもの小さなステップを進んでいるのだと改めて感じました。
診察室へ。噂の女性医師と対面
しばらくして、診察室に呼ばれました。
妻おすすめの女性医師との対面です。
お会いしてみると、たしかにおすすめされる感じがありました。
問診はとてもスピーディーでした。
必要なことを、淡々と確認していく。
無駄がなく、事務的。
少しドライにも感じるくらいです。
しかし、私はそれがむしろ安心でした。
「この先生は慣れている」
「流れがしっかりしている」
「必要なことをきちんと確認している」
そう感じました。
医療では、やさしく時間をかけて話すことも大切です。
一方で、慣れた先生が淡々と、的確に、スムーズに進めてくれる安心感もあります。
これはこれで、とてもよい医療の形だと思いました。
ロッカーに荷物を置いて、そのまま内視鏡室へ
診察が終わると、ロッカーに荷物を置きました。
そして、そのまま内視鏡室へ。
ここで少し驚きました。
「今どきは、着替えないのですね」
もちろん、施設や検査内容によって違うと思います。
ただ、今回の流れは非常にスムーズでした。
ロッカーに荷物を入れる。
内視鏡室へ移動する。
そのままベッドへ。
無駄がなく、あっという間です。
昔の胃カメラのイメージとは、かなり違うのだろうなと感じました。
検査前の準備も、実にスムーズ
ベッドに横になる前に、少し飲み薬を飲みました。
おそらく、胃の中の泡を少なくして、観察しやすくするためのお薬だと思います。
その後、モニターを装着します。
心拍や酸素の状態を確認するためのものです。
私は呼吸器内科医なので、酸素飽和度やモニターは日常的に見ています。
しかし、自分が装着される側になると、少し不思議な感じがします。
「いつも患者さんは、こういう流れで検査を受けているのだな」
と、あらためて感じました。
そして、マウスピースの装着。
ここで、ふと思いました。
舌の位置は、どこに置けばいいのだろう。
医師であっても、初めての検査ではこんなことを考えます。
返事をしようとしても、マウスピースをくわえているので、いつものようには話せません。
「はい」と言っているつもりでも、少し変な声になります。
このあたりも、受けてみないとわからない感覚でした。
注射のあと、気がついたら終わっていました
その後、注射がありました。
鎮静のためのお薬です。
「いつ眠くなるのだろう」
「どのタイミングで始まるのだろう」
そんなことを考えていたように思います。
そして、気がついたら、薄暗いベッドの上で寝ていました。
もう終わっていました。
内視鏡が入った記憶は、ほとんどありません。
苦しかった記憶もありません。
いつ始まって、いつ終わったのかもよくわからないくらいでした。
もちろん、鎮静の効き方には個人差があります。
検査方法も施設によって異なります。
ただ、私自身の体験としては、
「今どきの内視鏡検査は、本当にすごい」
と感じました。
結果説明を受ける時間
検査後は、しばらく休みました。
その後、結果説明を受けました。
自分の検査結果を聞くというのは、医師であっても少し特別な時間です。
普段は説明する側ですが、今回は説明を受ける側です。
「胃の中はどうだったのか」
「ピロリ菌について、今後どうするのか」
「定期的に見ていく必要があるのか」
説明を聞きながら、やはり患者さんはこの時間に集中しているのだと感じました。
医師の何気ない一言が、受ける側には大きく響くことがあります。
これは、自分が受診者になってみるとよくわかります。
ピロリ菌は、除菌して終わりではない
ピロリ菌が陽性だった場合、除菌治療が検討されます。
ただし、ピロリ菌を除菌すれば、将来の胃がんの可能性が完全にゼロになるわけではありません。
胃の粘膜に変化が残っていることもあります。
そのため、除菌後も定期的な胃のチェックが大切になることがあります。
「ピロリ菌がいたかどうか」だけでなく、
「胃の中がどのような状態なのか」
を確認することが重要です。
今回、自分自身が内視鏡検査を受けて、その大切さを実感しました。
医師が患者になると、見える景色が変わる
私は呼吸器内科医です。
普段は、咳、喘息、息切れ、肺炎、睡眠時無呼吸症候群などを診ています。
胃カメラは私の専門ではありません。
だからこそ今回は、専門外の検査を一人の受診者として受けるよい機会になりました。
受付の流れ。
問診票を書く時間。
マイナンバーカードの登録。
診察室での問診。
ロッカーに荷物を置くこと。
検査室に入ること。
モニターをつけること。
結果説明を聞くこと。
一つひとつは小さなことです。
しかし、患者さんにとっては、それらがすべて医療体験の一部です。
患者さんの気持ちを忘れないために
今回、胃カメラを受けて感じたことがあります。
検査の技術は進歩しています。
医療機関の流れも、とても洗練されています。
患者さんの負担を減らす工夫もたくさんあります。
一方で、受ける側に立つと、医療の見え方は少し変わります。
受付で迷わないか。
説明はわかりやすいか。
声かけは十分か。
結果を聞くときに安心できるか。
こうしたことは、医療の質そのものに関わる部分だと思います。
今回の体験は、私自身の診療にも活かしていきたいと感じました。
最後に
人間ドックでピロリ菌陽性と言われたことをきっかけに、私は生まれて初めて胃の内視鏡検査を受けました。
妻おすすめの内視鏡クリニックへ行き、
問診票を書き、
血圧を測り、
初めてマイナンバーカードで受付登録をして、
診察を受け、
ロッカーに荷物を置き、
そのまま内視鏡室へ。
検査前には薬を飲み、
モニターをつけ、
マウスピースを装着し、
注射を受けました。
そして気がついたら、検査は終わっていました。
今どきの内視鏡検査は、本当に素晴らしいですね。
そして何より、患者さんの立場になることで、改めて気づくことがたくさんありました。
医師であっても、クリニックの外では一人の受診者です。
これからも、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでは、患者さんが安心して受診できるように、診療の流れや説明、声かけを大切にしていきたいと思います。
検査を受けることは、自分の体を知るための大切な一歩です。
人間ドックでピロリ菌陽性と言われた方、胃の検査をすすめられた方は、不安をそのままにせず、消化器内科や内視鏡専門の医療機関で相談してみてください。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
院長 山口 裕礼
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定 インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞
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