☔乾いた傘に宿る、おもてなしの心

― 韓方宮廷料理「尹家(ユンケ)」にて ―

昨日は雨の夜、静かな気持ちで訪れたのは、
東京・銀座にある韓方宮廷料理「尹家(ユンケ)」
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韓国伝統食品名人・第66号に認定された尹美月(ユン・ミウォル)先生が監修するこの店では、
朝鮮王朝時代の宮廷料理を現代に再構築し、
“食を通じて人を癒す”という哲学が一皿一皿に息づいています。

雨の中を歩き、傘を預けて席についた私たちは、
静謐な空間の中で韓方の香りとともに食事をいただきました。
サムゲタン、黒あわびの韓方湯、九節板(クジョルパン)――
どの料理も、身体の奥にやさしく染みわたるような味わい。

🌿学会帰りに訪れた「尹家(ユンケ)」——食のすべてが薬膳であるという体験

こんにちは😊やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長の山口裕礼です。 学会の帰り、薬剤師の佐々木とともに、長年行ってみたかった銀座の「韓国宮廷薬膳料理 尹家(…

そして帰るとき、ふと傘を受け取って驚きました。
私の傘はきれいに乾かされ、まるで新品のように畳まれていたのです。
佐々木の折りたたみ傘も袋から出されて乾燥され、乾いたところで再び袋に戻されていました。

誰が、いつ、そのようにしてくださったのかはわかりません。
けれど、「おもてなしとは心を整えること」だと、
その瞬間に深く感じました。

🌿翌日の朝、身体が語りかけてきたこと

翌朝、驚くほど体が軽く、目覚めがすっきりとしていました。
胃腸の負担もなく、むしろエネルギーが内側から湧いてくるような感覚。

これはまさに、私が「からだ整えラボ」で提唱している
“身体が自ら回復へ向かう力”が引き出された状態。
薬膳とは本来、味で治すのではなく、巡りで整えるものです。


この体験は、食が単なる栄養ではなく「祈り」や「調和」であることを思い出させてくれました。

✨おわりに

乾いた傘と、整った心身。
どちらも“人の手”がもたらした温もり。

「尹家」での夜は、
五感と魂が静かにほどけていく時間でした。

食べることは、生きることそのもの。


そして“おもてなし”とは、
相手の身体と心の中に、そっと詩を届けることなのだと思います。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)