北海道の真昆布でつくる水だし昆布

うま味で、からだを静かに整える

北海道のお土産に、立派な昆布をいただきました。
「北海道南かやべ産 真こんぶ 熟成品」

しっかりとした厚みがあり、色も深く、いかにもよいだしが出そうな昆布です。

今回はこの昆布を使って、水だし昆布を作ってみました。

使った容器は、2L入りの水差しです。
そのため、まずは控えめに、昆布をだいたい2gほど入れてみました。

水の中に昆布を入れて、冷蔵庫でゆっくり置くだけ。
火を使わず、急がず、昆布のうま味が水に移っていくのを待ちます。

この「待つ」という時間も、どこか、からだを整える時間のように感じます。

からだを整える食事は、派手でなくていい

健康というと、つい特別なものを足したくなります。

サプリメントを飲む。
高価な食材を買う。
新しい健康法を始める。

もちろん、それが役に立つ場面もあります。

でも、日々のからだを整えるという意味では、もっと地味で、もっと基本的なことが大切です。

たとえば、
だしを使うこと。

昆布のだしには、やさしいうま味があります。
うま味があると、塩や醤油をたくさん使わなくても、料理に満足感が出やすくなります。

つまり昆布だしは、
「何かを大量に摂って健康になる」というより、
濃い味に頼りすぎない食事へ整えてくれる存在
と言えるかもしれません。

今回の水だし昆布の作り方

今回の作り方は、とてもシンプルです。

2L入りの容器に水を入れ、そこへ昆布をだいたい2gほど入れました。

一般的な昆布だしとしては、もう少し多めの昆布を使うこともありますが、今回は日常的に使いやすいように、まずは薄めの水だし昆布として作っています。

作り方は次の通りです。

  1. 昆布の表面を、固くしぼった布巾やキッチンペーパーで軽く拭く
  2. 2L入りの容器に水を入れる
  3. 昆布をだいたい2gほど入れる
  4. 冷蔵庫で一晩置く
  5. 昆布を取り出して完成

昆布の表面に白っぽい粉のようなものが見えることがあります。
これは、うま味や甘味に関わる成分の場合がありますので、基本的には水でゴシゴシ洗い流さず、気になる汚れを軽く拭く程度でよいと思います。

水だし昆布は、毎日の料理に使いやすい

水だし昆布のよいところは、使い道が広いことです。

味噌汁、鍋、湯豆腐、煮物、炊き込みご飯、雑炊、野菜スープ。
いつもの水の代わりに使うだけで、料理の味が少しやわらかくなります。

特におすすめは、味噌汁です。

昆布のうま味があると、味噌の量を少し控えても、物足りなさが出にくくなります。

「減塩しなければ」と我慢するより、
うま味で満足感を上げる。

このほうが、長く続けやすい食事の整え方だと思います。

呼吸器や皮膚の診療をしていると、食事、睡眠、体重、ストレス、乾燥、生活リズムなど、日常の小さな積み重ねが体調に影響していることを感じます。

もちろん、昆布だしだけで何かの病気が治るわけではありません。

ただ、毎日の食卓が少し整うこと。
濃い味に頼りすぎないこと。
温かい汁物をゆっくりいただくこと。

こうした小さな習慣は、からだを整える土台になります。

だしを取ったあとの昆布も使えます

水だしに使った昆布は、捨てずに再利用できます。

細く刻んで、味噌汁の具にしたり、炊き込みご飯に入れたり、煮物に加えたりできます。

少し量がたまったら、佃煮にしてもよいです。

細切りにした昆布を、醤油、みりん、酒、少量の砂糖で煮詰めるだけ。
ごまや山椒を加えると、ご飯のお供になります。

「だしを取って終わり」ではなく、最後までいただく。
こういう食べ方も、暮らしを整える小さな工夫です。

昆布はからだに良い。でも、多ければ多いほど良いわけではない

昆布は日本の食文化に深く根づいた食材です。
うま味があり、料理をおいしくしてくれます。

一方で、昆布にはヨウ素が多く含まれます。
ヨウ素は甲状腺ホルモンに関わる大切な栄養素ですが、昆布を毎日大量に食べたり、濃い昆布水を健康目的で飲み続けたりすることには注意が必要です。

厚生労働省は「日本人の食事摂取基準(2025年版)」を公表しており、ヨウ素も摂取基準が示されている栄養素の一つです。文部科学省の食品成分データベースでも、食品成分に関するデータが公開されています。

特に、甲状腺の病気がある方、甲状腺の薬を内服中の方、医師からヨード制限を指示されている方、妊娠中・授乳中の方は、昆布を健康法として多量に続ける前に、主治医に確認してください。

昆布は、薬のように効かせるものではありません。
日々の食事を、少しおいしく、少し穏やかに整えるもの。

この距離感が大切です。

今日のからだ整えポイント

今回、北海道の真昆布で水だし昆布を作ってみて感じたのは、
からだを整える食事は、派手でなくてよい
ということです。

2L入りの容器に水を入れる。
昆布をだいたい2gほど入れる。
一晩待つ。
そのだしを、味噌汁やスープに使う。

それだけでも、食事の質は少し変わります。

忙しい毎日の中で、すべてを完璧に整える必要はありません。

まずは、
水と昆布を容器に入れておく。

そんな小さな一歩からで十分です。

昆布のうま味は、食卓を静かに整えてくれます。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定 インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞