「困った子」の後ろには、実は“困っている親”がいるのかもしれない 

「困った子」の後ろには、実は“困っている親”がいるのかもしれない 🕊️

学校の先生方へ。 そして、子どものことで悩む保護者の私たちへ。 子どもを真ん中に置いて、もう一度「大人の言葉」を整えたい。
📌 はじめに

「困った子どもには、困った親がいる」

少し強い言葉に聞こえるかもしれません。けれど、この言葉は決して、子どもや保護者を責めるためのものではありません。

困っている子どもの背景には、同じように困っている大人がいることがある。
そして、子どもも親も、うまく言葉にできない不安や焦りを抱えていることがある。

学校という場所では、子どもたちだけでなく、保護者の感情も大きく動きます。

心配、不安、怒り、焦り、申し訳なさ。その気持ちが強くなりすぎると、本来なら子どものために向かうはずの思いが、先生方への強い言葉や過度な要求になってしまうことがあります。

💬 「怒ること」と「伝えること」は違います

親として、子どものことになると冷静でいられない時があります。これは、とても自然なことです。

ただし、冷静でいられないことと、相手を傷つけてよいことは別です。

先生に強く言えば、学校が動いてくれる。大声を出せば、こちらの本気が伝わる。長時間話せば、理解してもらえる。

そう思ってしまうことがあるかもしれません。

しかし実際には、怒鳴るほど、伝えたい思いは伝わりにくくなります。相手を責める言葉は、問題解決よりも防御反応を生みます。

子どもは、大人のやり取りを見ています。
親が先生を尊重する姿も、先生が親を尊重する姿も、子どもにとって大切な学びになります。
🌱 最澄の言葉「一隅を照らす」

伝教大師・最澄の有名な言葉に、

「一隅を照らす、これ則ち国宝なり」

という言葉があります。

大きな場所で目立つことだけが尊いのではありません。自分が置かれた場所で、目の前の一人を照らす。その小さな明かりこそが、本当の宝である。

私は、この言葉は学校の先生方にとても重なると思います。

毎日、教室の中で一人ひとりの子どもを見守る。すぐに結果が出なくても声をかけ続ける。保護者から厳しい言葉を受けても、子どものために踏ん張る。

それは、まさに「一隅を照らす」働きです。

👩‍🏫 先生方へ――あきらめないでください

難しい子どもがいる。関係づくりが難しい保護者がいる。何を言っても届かないように感じる場面がある。

そのご苦労は、外からは見えにくいものです。

けれど、先生の何気ない一言が、子どもの心に残ることがあります。

その時には反応がなくても、何年も経ってから「あの時の先生の言葉に救われた」と思い出すことがあります。

大きな光でなくてよいのです。
小さな明かりでよいのです。

その明かりが、子どもにとって、いつか帰ってこられる場所になることがあります。

👪 保護者の方へ――先生は敵ではありません

子どもが困っている時、親も困っています。だからこそ、学校に対して強い言葉を言いたくなることがあります。

「なぜ気づいてくれなかったのか」

「もっと早く対応してほしかった」

「うちの子のことを本当に見てくれているのか」

そう思うこともあるでしょう。

先生は敵ではありません。
子どもを一緒に支える大人です。

もちろん、学校の対応が完璧ではないこともあります。伝えなければならないことは、きちんと伝えるべきです。

ただし、伝え方には品格が必要です。

怒鳴るのではなく、整理して伝える。責めるのではなく、相談する。要求だけでなく、家庭での様子も共有する。SNSで攻撃するのではなく、正式な場で話し合う。

この姿勢が、結局は子どもを守ります。

🕯️ 「困った子」は、本当は「困っている子」かもしれない

学校で問題行動を起こす子。すぐ怒る子。人の話を聞けない子。友達とうまくいかない子。登校が難しい子。

そういう子どもを、つい「困った子」と見てしまうことがあります。

でも本当は、その子自身が一番困っているのかもしれません。

そして、その後ろにいる親もまた、どうしてよいかわからず困っているのかもしれません。

だからこそ、必要なのは一方的な非難ではなく、境界線を持った思いやりです。

何でも許すことではありません。暴言や威嚇、過度な要求を受け入れることでもありません。してはいけないことは、きちんと線を引く必要があります。

✨ 最後に――一つの明かりを消さないために

学校の先生方へ。毎日のご苦労、本当にありがとうございます。

すぐに報われないことも多いと思います。それでも、先生方が灯している小さな明かりは、子どもたちにとって大きな意味を持っています。

保護者の方へ。子どものことで不安になるのは当然です。

でも、その不安を怒りに変えて先生にぶつける前に、一度だけ深呼吸してみてください。

先生を責める言葉ではなく、子どもを支える言葉を。

相手を追い詰める要求ではなく、一緒に考える相談を。

SNSでの攻撃ではなく、顔の見える対話を。

子どもを支えるとは、 大人が互いに傷つけ合うことではありません。

子どもを真ん中に置いて、 大人がもう一度、言葉を整えること。

そこから、きっと変わっていくのだと思います。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定 インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞