🌿アトピー性皮膚炎・喘息に対する生物学的製剤治療 ― 自己注射を基本に🧴💉

こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック(横浜市)です😊

当院では、アトピー性皮膚炎や重症喘息において、適応があり必要と判断される場合に生物学的製剤を導入しています。
対象となる薬剤は以下の通りです。

  • アトピー性皮膚炎:デュピルマブ(デュピクセント)
  • 喘息:ゾレア(オマリズマブ)/デュピクセント(デュピルマブ)/テゼスパイア(テゼペルマブ)/ヌーカラ(メポリズマブ)/ファセンラ(ベンラリズマブ)

このうち、ファセンラは自己注射の適応がなく、院内での投与のみとなります。

💉自己注射を基本とする薬剤

  • ゾレア
  • デュピクセント
  • テゼスパイア
  • ヌーカラ

これらは、初回は院内で導入・自己注射指導を行い、その後は己注射(在宅注射)での継続投与を基本としています。

⏰ 自己注射のメリット

✅ 通院回数の削減

自己注射を選択すると、通院は2~3か月に1回程度で済むようになり、生活への負担が軽くなります。

✅2~ 3か月処方が可能

まとめて処方できるため、時間・交通費の節約になります。

✅ 高額療養費制度の活用

2~3か月分をまとめて処方すると、その月の医療費が高額療養費制度の 「自己負担限度額(月額)」 に達しやすくなります。
これにより、1か月ごとの処方よりも実質的な費用負担が軽くなるケースが多くあります。

🏥当院の方針

当院では、患者様の 通院負担の軽減・治療の継続性・費用面のメリット を重視し、自己注射が可能な薬剤については原則として在宅注射を基本としています。

ただし、

  • ファセンラは自己注射の適応がなく院内投与のみ
  • どうしても自己注射が難しい方には院内投与で対応

といった形で、それぞれの患者様にとって最適な方法を検討します。

🌸まとめ

  • 生物学的製剤は適応と必要性を十分に考慮した上で導入します。
  • ゾレア・デュピクセント・テゼスパイア・ヌーカラは自己注射が可能であり、通院・費用の負担を軽減できます。
  • ファセンラは自己注射がなく、院内投与が必要です。
  • 当院は一人ひとりに合った治療の形を提案し、安心して続けられる体制を整えています😊

👩‍⚕️地域の医療機関の先生方へ

当院では、皮膚科・呼吸器内科において生物学的製剤の導入・自己注射指導・継続管理を行っております。

  • 初回導入・自己注射指導を当院で行い、その後は在宅自己注射を基本としています。
  • ファセンラについては自己注射の適応がないため、院内投与で対応いたします。
  • 紹介いただいた患者様については、責任をもって経過をフォローし、必要に応じてご報告いたします。

地域医療の一助となれるよう努めてまいりますので、ぜひご紹介ください。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)