🌸「がん」とともに生きるということ

〜怖がらなくてもいい、と言える医師でありたい〜

こんにちは
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
院長の山口裕礼です🩺✨

日々診療をしていると
呼吸器疾患を抱えながら「がん」とともに生きる患者さん
多く出会います。

肺がん
消化器系のがん
乳がん
転移……

呼吸器の病気に加えて、
がんという大きな存在が重くのしかかる。
その不安・孤独・恐怖は
想像を超えるものです。

でも──
私は、そんな方々のそばで
“医療”だけではない役割を
担いたいと思っています。

✅ がんに対して「何もできない」…のか?

正直に申し上げれば
私はがんを治せません。
抗がん剤も、手術も、放射線も、
専門の先生たちが担う領域です。

では私は無力なのか?
──そうではありません。

がんを診断する
呼吸状態を整える
合併症をケアする

そしてなにより
不安を言葉にし、寄り添い、
『怖がらなくていい』と伝えること。

これは
どんな医師にも簡単ではない役割です。

✅「生きるって、そう簡単ではない」

📖
先日読んだ一冊の本に
胸を打たれる章がありました。

生きているだけで精一杯の人
介護に追われる家族
精神疾患と向き合う人
病のなかで「終わり」を見つめる人

そこには
言葉にできない苦しみと
その奥にある“希望の火”が
静かに描かれていました。

「死を知ることは、生を知ることにつながる」

そんな言葉が印象に残っています。

がんを抱えて生きるということは
常に “死” が隣にある──
でも同時に
“生きる力” が濃く立ち上がる瞬間でもあります。

✅ 私ができること

💠 日々の症状をケアする
💠 息苦しさに向き合う
💠 “今” を大切にできる手助けをする
💠 心の重さを受け止める
💠 ご家族も含めて支える

そして
「怖がらなくてもいい」
そう言える医師でいること。

がんそのものを治せなくても
あなたが
ひとつ深呼吸できる場所を作りたい。

✅ 医師も、ただの人です

私は
“すべてを救えるスーパーヒーロー”
ではありません。

でも
最後まで人として寄り添うこと
それなら
できる気がしています。

涙を流してもいい
弱音を吐いてもいい
笑っても、怒っても、沈んでもいい

がんだから
強くならなきゃいけない
──そんなことはありません。

ただ、
「あなたはひとりじゃない」
そのことだけ
知っていてほしいのです。

✅ 当院に通院中で、いま苦しむあなたへ

もし
胸がつまる
息がしづらい
気持ちが重たい

そんなときは
いつでも私たちを頼ってください🌿

治療の途中でも
緩和でも
在宅でも
ステージがどこであっても
いつでも構いません。

私がしたいのは
がんという病気ではなく
“あなた”を診ることです。

🌈最後に

がんとともに生きる人生は
誰にも「正解」がありません。

逃げても
立ち向かっても
泣いても
笑っても
全部まるごと“あなたの人生”。

どうか
怖がりすぎないでください。

そして
私は
「怖がらなくてもいい」
そう言える医師でありたいと思っています🩺

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
院長 山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
カラダ取説®マスター・ジェネラル ← NEW✨
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞