アトピー性皮膚炎とアレルギー検査 何が関係しているかを調べる目安になります

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック|皮膚科・アレルギー科

アトピー性皮膚炎とアレルギーの血液検査
何が関係しているかを調べる目安になります

アトピー性皮膚炎では、アレルギー体質の目安になる数値が高めに出ることがあります。
ただし、その数値だけでは、何が症状に関係しているのかまでは分からないこともあります。

当院では、皮膚の症状だけでなく、花粉症・鼻炎・せき・喘息などもあわせてみながら、 必要に応じてアレルギーの血液検査をご提案しています。

当院では15歳以上の方でアレルギー検査が可能です。
腕からの通常の採血で行うため、指先で行う簡易的な検査よりも、より詳しく確認しやすい方法です。
ご希望がある方は、診察時にどうぞお気軽にお声かけください。

まず全体像:なぜアレルギー検査を考えるのか

アトピー性皮膚炎は、乾燥しやすい肌質、汗、摩擦、季節の変化、ダニ、ほこり、花粉、ペット、食べ物など、 いろいろな要素が重なって悪化することがあります。
そのため、見た目が似ていても、背景は人それぞれ異なります。

① 体質の目安だけでは原因は分からない

アレルギー体質の目安になる値が高くても、 それだけで「何が悪化のきっかけか」までは分からないことがあります。

② 何に反応しやすいかを確認する

CAP16やVIEW39は、ダニ、ほこり、花粉、ペット、食べ物など、 どんなものに体が反応しやすいかをみる血液検査です。

③ 皮膚だけでなく全体をみる

アトピー体質の方では、皮膚だけでなく、 鼻炎、花粉症、せき、喘息などもあわせて考えることが大切です。

やさしい用語解説

IgEって何ですか?

アレルギー体質の目安になる値です。
高いからすぐに何か1つの原因が決まる、というものではありません。

CAP16・VIEW39って何ですか?

アレルギーの血液検査です。
ダニ、ほこり、花粉、ペット、食べ物などに、 体が反応しやすいかどうかを幅広く確認します。

「抗原」って何ですか?

ここでは、アレルギーの原因として関係するもの、 あるいは反応のきっかけになりやすいもの、と考えていただいて大丈夫です。

検査で陽性なら原因ですか?

必ずしもそうではありません。
「その物質に体が反応しやすい状態」が分かる検査であり、 実際の症状と合わせて考えることが大切です。

当院の考え方
当院では、成人のアトピー性皮膚炎診療において、 皮膚だけでなく、アレルギー全体の傾向をみることに意味があると考えています。
そのため、症状の経過や、花粉症・鼻炎・せき・喘息の有無もふまえて、 アレルギー検査を前向きにご提案することがあります。
ただし、検査は「1つ陽性だったらそれがすべての原因」と決めるためのものではありません。
診察や経過、症状の出方とあわせて、総合的に考えていきます。

Yes / Noで確認:アレルギー検査を考える目安

次のような場合は、アレルギー検査が参考になることがあります。
当院では、特に15歳以上で、アトピーが続く方、繰り返す方、ほかのアレルギー症状も気になる方では、比較的前向きに検討しています。

Q1. アトピー性皮膚炎がなかなか落ち着かず、何で悪くなるのか分かりにくいですか?
おすすめ どんなものが症状に関係していそうかを整理するために、 アレルギー検査が役立つことがあります。
参考 悪化のきっかけがある程度見えている場合は、 まずその対策を続けながら、必要に応じて検査を考えていきます。
Q2. 花粉症、鼻炎、くしゃみ、せき、喘息など、皮膚以外のアレルギー症状もありますか?
おすすめ 皮膚だけでなく、体全体のアレルギー傾向を把握する意味が高くなります。
参考 皮膚症状が中心でも、必要に応じて検査を行うことで、 背景を整理しやすくなることがあります。
Q3. 季節、掃除、寝具、ペットなどで症状が変わる気がしますか?
おすすめ ダニ、ほこり、花粉、ペットなどが関係していないか、 血液検査で参考になることがあります。
参考 はっきりした変化がなくても、 アレルギーの傾向を確認することで治療の参考になる場合があります。
Q4. 食べ物で悪くなる気がするけれど、はっきり分からないですか?
慎重に検討 食べ物の検査が参考になることはあります。
ただし、陽性だけで原因確定とはならないため、症状の出方と一緒に考えます。
参考 食べ物との関係が薄そうでも、 ダニや花粉など他の原因を確認するために検査が役立つことがあります。

当院でおすすめしやすいケース

こんなとき アレルギー検査を比較的おすすめしやすい場面です
皮膚症状 くり返す、なかなか落ち着かない、季節で変わる、きっかけが分かりにくい
ほかの症状 花粉症、鼻炎、くしゃみ、せき、喘息なども気になる
検査の役割 原因を1つに決めるためではなく、体質や傾向を整理して、今後の対策のヒントを得るため
当院の特徴 皮膚だけでなく、成人のアレルギー全体も視野に入れて総合的に判断します
対象 当院では15歳以上の方でアレルギー検査が可能です

結果が出たらどう考える?

検査結果は、数字だけで決めるのではなく、症状の出方や季節、生活環境と一緒にみていくことが大切です。

陽性だった場合

  • そのものに体が反応しやすい傾向があるかもしれません。
  • ただし、陽性だからといって、それが唯一の原因とは限りません。
  • 症状の時期や生活環境と合っているかを確認します。
  • 今後の生活調整や治療の参考になることがあります。

陰性だった場合

  • その時点では、はっきりした反応が出ていない可能性があります。
  • ただし、乾燥、汗、摩擦、刺激などで悪化していることもあります。
  • 陰性だから、アレルギーが全く関係ないとまでは言い切れません。
  • 治療の基本は、引き続き保湿やぬり薬、悪化因子対策です。

アレルギー体質の目安が高い場合

  • アトピー体質や皮膚炎の強さを反映していることがあります。
  • ただし、その数値だけでは何が原因かは分かりません。
  • 必要に応じて、何に反応しやすいかを見る検査と合わせて考えます。

食べ物が気になる場合

  • 検査で反応があっても、それだけで原因確定ではありません。
  • 実際に食べたときの症状との一致が大切です。
  • 自己判断で広く食事制限する前に、まずご相談ください。
大切なのは、検査を受けること自体ではなく、 検査結果を今後の診療にどう活かすかです。
当院では、皮膚の症状とアレルギー全体の傾向をあわせてみながら、 その方に合った方針をご提案します。

こんな方はご相談ください

アトピーが長引く、何で悪くなるのか分からない、花粉症や鼻炎、せきも気になる。
そのような場合は、アレルギーの血液検査が参考になることがあります。
当院では15歳以上の方で検査可能です。ご希望の方はお気軽にお声かけください。

アトピーが繰り返す 原因が分かりにくい 花粉症・鼻炎もある せき・喘息も気になる 15歳以上で検査を相談したい

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定 インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞