我が家のバラが咲きました|ペッシュ・ボンボンとイルミナーレに教わる「からだを整える」ということ

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
山口裕礼です。
我が家のバラが、今年も美しく咲いてくれました。
淡いピンクとアプリコットが重なり合うように咲いているのは、
ペッシュ・ボンボン Pêche Bonbons。
そして、やさしい黄色の花を咲かせているのは、
イルミナーレです。
どちらも、ただ「きれいですね」で終わらせるには、少しもったいないバラです。
花びらの重なり、色の移ろい、つぼみから開花までの変化に、それぞれの魅力があります。
ペッシュ・ボンボンという名前の甘い響き
今回咲いたペッシュ・ボンボンは、名前からして魅力的です。
Pêche Bonbons。
フランス語で「桃のお菓子」という意味合いを持つ名前です。
その名の通り、花色は淡い黄色からアプリコット、そしてピンクへと移ろいます。
花びらの縁にはピンクの覆輪が入ったり、時には絞りのような表情を見せたりします。
一輪の中に、いくつもの色が同居している。
咲き始め、咲き進み、光の当たり方によって、まったく違う顔を見せてくれるバラです。

切れ込みのある花弁とディープカップ咲き
ペッシュ・ボンボンの大きな特徴は、花弁の形です。
花びらには細かな切れ込みが入り、その花弁がたっぷりと重なります。
そのため、整いすぎた優等生のバラというより、少し遊び心のある、個性的なシルエットになります。
花径は約10cmほどの大輪。
花形は、ふっくらと深く抱え込むようなディープカップ咲きです。
この「花びらが内側へ抱え込む感じ」が、なんとも言えません。
近くで見ると、まるで柔らかな布が何層にも重なっているようです。
バラ好きの方なら、こういう花弁の重なりや切れ込みに、つい見入ってしまうのではないでしょうか。

ショートクライマーとして楽しめるバラ
ペッシュ・ボンボンは、シュラブ樹形でありながら、
ショートクライマーとしても楽しめるタイプです。
樹高はおよそ1.8m、幅は1.2mほど。
アーチやオベリスク、フェンスにも向くバラです。
鉢植えでも存在感がありますが、枝をうまく誘引すると、立体的に楽しめます。
庭の中で少し高さを出したい時にも、とても魅力的な品種です。
バラは、仕立て方によって表情が変わります。
人と同じで、持っている個性をどのように生かすかが大切なのだと思います。

強香種という贅沢
ペッシュ・ボンボンは、香りも魅力です。
分類としては強香種。
見た目だけでなく、香りでも楽しませてくれます。
バラの香りは、写真では伝わりません。
だからこそ、実際に庭で咲いた時の喜びは特別です。
朝、ふと近づいた時に香る甘い香り。
花の姿を見るだけでなく、香りまで含めて「咲いた」と感じられるのが、強香種の楽しみです。
黄色のバラ、イルミナーレの明るさ
一方、黄色の花を咲かせているのは、イルミナーレです。
やさしい黄色の花は、庭に光を灯してくれるような存在です。
派手すぎず、それでいて空間をぱっと明るくしてくれます。
ピンクやアプリコット系のペッシュ・ボンボンとはまた違い、
イルミナーレには、澄んだ明るさがあります。
名前の通り、庭を照らすようなバラ。
朝の光の中で見ると、その黄色がいっそう美しく感じられます。

バラは、突然きれいに咲くわけではない
バラを育てていると、いつも思います。
美しい花は、突然あらわれるわけではありません。
水をあげる。
日当たりを考える。
風通しを整える。
鉢や土の状態を見る。
葉の変化に気づく。
虫や病気のサインを見逃さない。
必要な時には、思い切って剪定する。
その一つひとつは、とても地味な作業です。
けれど、その積み重ねが、やがて花の姿になります。
からだも「環境」が整うと変わっていく
これは、私たちのからだも同じです。
健康も、ある日突然完成するものではありません。
睡眠を整える。
食事を整える。
呼吸を整える。
姿勢を整える。
運動習慣を整える。
ストレスとの付き合い方を整える。
どれも一見、当たり前のことです。
しかし、その当たり前の積み重ねが、数か月後、数年後のからだをつくっていきます。
バラを無理やり咲かせることはできません。
けれど、咲きやすい環境を整えることはできます。
人のからだも同じです。
薬だけではなく、整う力を引き出す
日々の診療でも感じることがあります。
薬は大切です。
必要な時には、もちろん医学的な治療が必要です。
しかし、薬だけでからだのすべてを整えることはできません。
呼吸、睡眠、食事、運動、体重、ストレス、生活リズム。
そうした土台が乱れていると、症状はなかなか落ち着きません。
バラでいえば、花だけを見ているのではなく、
根、土、風通し、日当たり、水やりまで見ることが大切です。
からだも、症状だけを見るのではなく、
その人の生活全体を見ながら整えていく必要があります。
ペッシュ・ボンボンのように、人も単色ではない
ペッシュ・ボンボンは、一輪の中にいくつもの色を持っています。
淡い黄色。
アプリコット。
ピンクの縁取り。
絞りのような模様。
咲き進むごとに変わる表情。
人も同じです。
調子のよい日もあれば、少し乱れる日もある。
前向きな面もあれば、不安を抱える面もある。
元気そうに見えても、実は疲れていることもある。
単色ではないからこそ、人は複雑で、奥深いのだと思います。
だから、からだを整える時も、ひとつの数字だけで判断しすぎないことが大切です。
体重だけ、血液検査だけ、症状だけではなく、全体を見ていくこと。
それが、からだ整えラボとして大切にしたい視点です。
イルミナーレのような小さな光
イルミナーレの黄色い花を見ていると、
「光」という言葉が自然に浮かびます。
健康づくりにも、小さな光のような瞬間があります。
よく眠れた朝。
呼吸が少し楽になった日。
肌の調子が落ち着いた時。
体が軽く感じられた日。
気持ちが少し前向きになった瞬間。
それは、からだが整い始めているサインかもしれません。
大きな変化でなくてもいいのです。
小さな変化に気づけることが、次の一歩につながります。
整えれば、花は咲く
今年も、我が家のペッシュ・ボンボンとイルミナーレが咲いてくれました。
バラは、毎年同じようでいて、毎年少し違います。
気温、雨、風、日照、手入れのタイミング。
さまざまな条件が重なって、その年だけの花になります。
人のからだも同じです。
年齢、季節、生活環境、仕事、ストレス、睡眠、食事。
さまざまな条件の中で、今の自分の状態があります。
だからこそ、比べすぎなくていい。
焦らなくていい。
まずは、今日できる小さな手入れから始めればいいのだと思います。
からだ整えラボとして伝えたいこと
ペッシュ・ボンボンは、愛らしく、香り高く、表情豊かに咲いてくれました。
イルミナーレは、庭に明るい光を添えてくれました。
このバラたちは、今年も静かに教えてくれます。
整えれば、花は咲く。
急がなくても、時が来れば開く。
日々の小さな手入れが、未来の姿をつくる。
からだを整えることも、心を整えることも、
一日で完成するものではありません。
でも、毎日少しずつ整えていけば、
ある日ふと、自分の中にも花が咲くような瞬間が訪れるのではないでしょうか。
からだ整えラボとして、
これからも診療と日々の暮らしの中から、
「整えること」の大切さをお伝えしていきたいと思います。
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定 インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞
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