6月から「のど痛い・鼻水・副鼻腔炎・咳」が増えています|梅雨・感染症・エアコンの影響かもしれません☔🌿

こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックです。

6月に入ってから、外来でこのような症状の患者さんが増えています。

  • のどが痛い
  • 鼻水が出る
  • 鼻がつまる
  • 副鼻腔炎っぽい
  • 痰がからむ
  • 咳込みが続く
  • 夜や明け方に咳が出る
  • 風邪がなかなか治らない

「また風邪かな?」と思う方も多いのですが、
実は6月は、のど・鼻・気管支に負担がかかりやすい季節です。

今回は、6月以降に咽頭痛・鼻炎・副鼻腔炎・咳込みが増えやすい理由を、患者さん向けにわかりやすく解説します。

6月は「のど・鼻・咳」が増えやすい季節です☔

6月は梅雨の時期です。

雨の日が増え、湿度が高くなります。
一方で、気温も上がるため、室内ではエアコンを使う機会が増えます。

つまり6月は、

外はジメジメ、室内は冷えて乾燥気味

という状態になりやすいのです。

この環境は、鼻・のど・気管支にとっては意外と過酷です。

よくある流れは「のどの痛み → 鼻水 → 咳」😷

最近多いのは、次のような経過です。

最初は、
「朝起きたらのどが痛い」

その後、
「鼻水が出る」
「鼻がつまる」
「黄色い鼻水が出る」
「副鼻腔炎みたいに頭が重い」

さらに数日すると、
「痰がからむ」
「咳込みが増える」
「夜になると咳が止まらない」

という流れです。

これは単なる風邪だけでなく、
鼻炎・副鼻腔炎・後鼻漏が関係していることがあります。

後鼻漏とは?鼻水がのどに落ちる状態です👃

「後鼻漏」という言葉を聞いたことがありますか?

後鼻漏とは、
鼻水が前に出るのではなく、のどの奥に流れ落ちる状態です。

これが起こると、

  • のどがイガイガする
  • 痰がからむ
  • 咳払いが増える
  • 夜に咳が出る
  • 朝起きたときにのどが痛い
  • 風邪が長引いているように感じる

という症状が出ます。

患者さんは「咳がつらい」と感じますが、
原因をたどると、実は鼻から来ている咳ということが少なくありません。

6月に症状が増える理由① 梅雨の湿度☔

梅雨になると湿度が高くなります。

湿度が高いと、カビやダニが増えやすくなります。
カビやダニは、アレルギー性鼻炎を悪化させる原因になります。

その結果、

  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • くしゃみ
  • 後鼻漏
  • 痰がらみ

が増えやすくなります。

「スギ花粉は終わったのに、なぜ鼻炎が続くの?」
と思う方もいますが、6月は6月で別の原因があります。

6月に症状が増える理由② イネ科花粉・雑草花粉🌿

春のスギ・ヒノキ花粉が終わっても、花粉症が終わるとは限りません。

6月は、
イネ科花粉の影響を受ける方がいます。

特に、

  • 公園
  • 河川敷
  • 道路沿い
  • 草むら
  • 学校のグラウンド周辺

などで症状が出やすい方は、イネ科花粉の影響があるかもしれません。

スギ花粉ほど大きく報道されませんが、
6月の鼻炎・咳の原因として、イネ科花粉はかなり重要です。

6月に症状が増える理由③ エアコンの冷気と乾燥❄️

暑くなるとエアコンを使います。

エアコンは快適ですが、鼻やのどには刺激になることがあります。

特に、

  • 冷たい風が直接当たる
  • 寝ている間に冷える
  • 室内が乾燥する
  • 外気との温度差が大きい

このような状態では、のどが痛くなったり、咳が出やすくなったりします。

「朝だけのどが痛い」
「寝ると咳が出る」
「明け方に咳込む」

という方は、エアコンの影響も考えます。

6月に症状が増える理由④ 感染症も一定数あります🦠

もちろん、感染症もあります。

6月は、インフルエンザが大流行する時期ではありませんが、
いわゆる風邪のウイルスは引き続き存在します。

また、学校・保育園・職場・家庭内で感染が広がることもあります。

特に注意したいのは、

  • 溶連菌感染症
  • アデノウイルス
  • 咽頭結膜熱
  • 手足口病
  • 一般的な急性上気道炎

などです。

「のどが痛い」といっても、
すべてが同じ原因ではありません。

強いのどの痛みは溶連菌のこともあります⚠️

特に注意したいのが、溶連菌感染症です。

溶連菌では、

  • 強いのどの痛み
  • 発熱
  • 扁桃腺の腫れ
  • 首のリンパ節の痛み
  • 咳はあまり目立たない
  • 家族や学校で流行している

といった特徴が出ることがあります。

「鼻水や咳は少ないのに、のどがすごく痛い」
「熱があって、飲み込むのがつらい」

このような場合は、溶連菌の検査を考えることがあります。

目が赤い+のどが痛い場合はアデノウイルスも👀

のどの痛みに加えて、

  • 目が赤い
  • 目やにが出る
  • 発熱がある
  • のどが痛い

という場合は、アデノウイルスや咽頭結膜熱の可能性もあります。

小さなお子さんから家庭内に広がることもあります。

大人でも感染すると、意外とつらい症状になることがあります。

「風邪が治らない」と思ったら、実は鼻炎かもしれません🤧

患者さんからよく聞く言葉があります。

「風邪が長引いています」
「咳だけ残っています」
「薬を飲んでもスッキリしません」
「ずっと痰がからみます」

このような場合、実は風邪が続いているのではなく、
鼻炎・副鼻腔炎・後鼻漏が残っていることがあります。

鼻水がのどに落ちると、咳が続きます。
副鼻腔炎があると、痰がからむ感じが続きます。
アレルギー性鼻炎があると、朝や夜に症状が強くなります。

つまり、咳の原因が肺ではなく、
鼻やのどにあることもあるのです。

夜や明け方の咳は、咳喘息・喘息にも注意🌙

6月は気温差や湿度の変化が大きく、
喘息や咳喘息が悪化しやすい時期でもあります。

特に、

  • 夜に咳が出る
  • 明け方に咳込む
  • 会話で咳が出る
  • 冷気で咳が出る
  • 横になると咳が出る
  • 2〜3週間以上咳が続く
  • ゼーゼー、ヒューヒューする

このような場合は、単なる風邪ではなく、
咳喘息・気管支喘息の可能性も考えます。

呼吸器内科では、症状の経過を確認しながら、
必要に応じて呼吸機能検査や呼気NO検査などを行うことがあります。

ご自宅でできる対策🏠

6月ののど・鼻・咳対策として、まずは次のことを意識してみてください。

1. エアコンの風を直接当てない❄️

寝るときに顔や首に冷風が当たると、
朝ののどの痛みや咳の原因になります。

風向きを調整しましょう。

2. 室内の湿度を高くしすぎない☔

梅雨は湿度が高くなりやすいです。

湿度が高すぎると、カビやダニが増えやすくなります。

除湿や換気を上手に使いましょう。

3. 寝具を清潔にする🛏️

ダニ対策には、寝具の管理が大切です。

  • シーツを洗う
  • 布団を乾燥させる
  • 掃除機をかける
  • 枕まわりを清潔にする

鼻炎がある方は、寝具の影響を受けやすいです。

4. 鼻をすすりすぎない👃

鼻水をすすり続けると、後鼻漏が悪化しやすくなります。

鼻水が多いときは、やさしく鼻をかみましょう。

5. 水分をこまめにとる🚰

のどが乾燥すると、咳が出やすくなります。

水分をこまめにとることも大切です。

受診をおすすめする症状🚑

次のような場合は、早めの受診をおすすめします。

  • のどの痛みが強い
  • 発熱が続く
  • 黄色や緑色の鼻水が続く
  • 顔や頬が痛い
  • 咳が2週間以上続く
  • 夜間や明け方に咳込む
  • 息苦しい
  • ゼーゼーする
  • 痰に血が混じる
  • 高齢者、基礎疾患がある方
  • 子どもから感染したあとに症状が悪化した

「風邪だと思っていたけれど、なかなか治らない」
という場合は、原因を分けて考えることが大切です。

まとめ|6月の咽頭痛・鼻炎・副鼻腔炎・咳は、原因が重なります🌿

6月以降に、のどの痛み・鼻炎・副鼻腔炎・咳込みが増える理由は、ひとつではありません。

梅雨の湿度、エアコン、イネ科花粉、カビ、ダニ、感染症。
これらが重なって、症状が出やすくなります。

特に多いのは、

鼻炎・副鼻腔炎・後鼻漏による咳
感染症による咽頭痛
気温差による咳喘息・喘息の悪化

です。

「ただの風邪」と思っていても、
鼻から来る咳、アレルギー、喘息、溶連菌などが隠れていることがあります。

気になる症状が続く場合は、無理をせずご相談ください。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックより🌿

当院では、咽頭痛・鼻炎・副鼻腔炎・長引く咳について、
呼吸器内科の視点から診療しています。

咳が続くと、体力も気力も削られます。
「風邪が長引いているだけかな」と思っていても、原因を整理することで、治療の方向性が見えてくることがあります。

6月の咳・のど・鼻の不調でお困りの方は、
お気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定 インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞