クリニックだより

休校|いま、ここで。子どもに大人ができること

大人がストレスになると、子供たちもストレスになります

・子供が機嫌が悪いのはストレスによることかもしれません

・子供たちの話をゆっくり聞いてあげてください

・このような時こそ親の愛情が必要です(親の笑顔が子供は大好きです)

・可能であれば子供たちが息抜きができる機会を作ってください

・なるべく子供たちのそばにいてあげてください

・できる限り、学校に行っていたときと同じ生活スタイルを守ってください

・今何が起きているのかを、優しい言葉で説明してあげてください

子どもの心へのまなざし(新型コロナウイルスについて子どもと話すときに

大人たちの会話を聞いたり、ネットやテレビのニュースなど目にする中で、子どもたちも、子どもたちの視点・理解で、今回の新型コロナウイルスの情報を受け取っています。

新型コロナウイルス感染対策についての子どもへの伝え方は以下を参考にしてください

参考)藤田医科大学感染症科 「コロナウイルスってなんだろう」

子どもたちが遊びの中で、今回の感染発生などを表現した時は、まずは無理に止めずに見守りましょう。もし、よくない結果になりそうになったら、良い形で遊びが終えられるようにサポートしてください。

家族に感染した方がいて対応する必要がある時には、子どもがわかるたとえを使いながら丁寧に以下のように伝えてください。

1)○○(家族の誰か)は熱があること(必要であればたとえを用いながら)。そのためにお休みする必要があること。

2)△△(お子さんの名前など)にうつらないように、別々のお部屋で過ごすこと。

3)見通しがわかっていたら見通しを伝える(**日くらいだよ。**まで様子を見てまた伝えるね。それまでに心配なことがあったら言ってね。)

4)ほとんどの人は回復すること。

5)「もし気になったり、心配なことがあったらいつでもいってね」と伝えるなど、子どもの疑問や不安を受け止める。


感染して別々の部屋にいる家族とは、タブレットやスマートフォンなどでのオンライン通話などで、家の中でコミュニケーションをとれるようにするなど、お子さんが安心する方法を試してみるなどお子さんが安心できる方法を工夫してみてください。

学校や保育園のイベントが変更になったときなどは、その事実について丁寧に伝えて、その時のお子さんの気持ちを受け止めてください(嫌だったね、悲しかったね、など)。

感染により学校などの行事が取りやめになることもあるかと思います。このようなことは誰かが悪いわけではありません。是非、ご自身のお子さんの気持ちを受け止めた上で、感染したお子さんを労わるようなコミュニケーションをご自宅で取るなど「誰かを悪者にするのではなく、お互いを労わる言葉がけ」を心がけていただけたらと思います。

情報が多すぎる、どうしたらいいかわからないなど、不安な気持ちとのつきあいかた

新型コロナウイルスに関しての情報を適切に得ることはとても大切です。また、様々な情報がある中で、不安な気持ちになることも、とても自然なことです。

ただ、「不安になりずっとSNSやテレビをみている」、「新型コロナウイルスのことばかり考えている」というような状態が続いている方は、SNSやテレビから離れる時間をつくってみることをおすすめします。

そして、自分の好きなことをする、漫画や本を読む、音楽をきくなど、違うことをする時間をつくってみてください。

ゆっくり深呼吸したり、身体を伸ばしてみたり、お子さんの場合はゆっくり背中をさすってあげたりするなど、身体をいたわることでも心が楽になりやすくなります。自分にとっての安心しやすい方法を試してみてください。

不安な気持ちを抱いていてもおかしくはない状況ですが、できる限りでお互い大切にし、いたわりあうコミュニケーションを心がけていただければ幸いです。

「手を洗わないと感染しちゃうよ」ではなく、「手をきれいにして自分の健康を守ろうね」と肯定的な伝え方をする
誰もが感染する可能性があるという前提のもと、お互いの心身の健康を気づかいあう
感染した人を責めるのではなく、いたわり、回復に専念できる伝え方をする。
こころのケアを担当される方々は、もし可能なら、ペアまたはチームで活動にあたり、お互いをケアし合える体制でケアにあたっていただければと思います。

出典 新型コロナウイルス 情報が届きにくい方のサポート・不安のケア