クリニックだより

おとなの不安……コロナウィルスに対するメンタルヘルス対策

このような時に、不安を感じるのは普通のことです

・信頼できる人と話すことが役立ちます。友達や家族と連絡を取ってみましょう。

・自宅で過ごさざるをえないときは、健康的な生活スタイル、たとえば食事や睡眠、適度な運動、メールや電話などで家族や友人と社会的なつながりを維持するようにしましょう。

・気持ちを落ち着けるためだからといって、タバコやアルコール、不適切な薬剤に頼るのはよくありません。打ちひしがれてしまったら、カウンセラーなど、専門家に助けを求めましょう。

・事実をちゃんと把握しましょう。正しい情報と知識も持てば、適切な対処行動をとることができます。

・不安を煽るようなメディアを見る時間を減らして、心配や焦りも減らしましょう。

・自分が過去に逆境を乗り切ったときのことを思いだしましょう。そうすれば、この難局にあたって感情を制御するのに役立ちます。

情報が多すぎる、どうしたらいいかわからないなど、不安な気持ちとのつきあいかた

新型コロナウイルスに関しての情報を適切に得ることはとても大切です。また、様々な情報がある中で、不安な気持ちになることも、とても自然なことです。

ただ、「不安になりずっとSNSやテレビをみている」、「新型コロナウイルスのことばかり考えている」というような状態が続いている方は、SNSやテレビから離れる時間をつくってみることをおすすめします。

そして、自分の好きなことをする、漫画や本を読む、音楽をきくなど、違うことをする時間をつくってみてください。

ゆっくり深呼吸したり、身体を伸ばしてみたり、お子さんの場合はゆっくり背中をさすってあげたりするなど、身体をいたわることでも心が楽になりやすくなります。自分にとっての安心しやすい方法を試してみてください。

不安な気持ちを抱いていてもおかしくはない状況ですが、できる限りでお互い大切にし、いたわりあうコミュニケーションを心がけていただければ幸いです。

「手を洗わないと感染しちゃうよ」ではなく、「手をきれいにして自分の健康を守ろうね」と肯定的な伝え方をする
誰もが感染する可能性があるという前提のもと、お互いの心身の健康を気づかいあう
感染した人を責めるのではなく、いたわり、回復に専念できる伝え方をする。
こころのケアを担当される方々は、もし可能なら、ペアまたはチームで活動にあたり、お互いをケアし合える体制でケアにあたっていただければと思います。

出典 新型コロナウイルス 情報が届きにくい方のサポート・不安のケア

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。