クリニックだより

比叡山延暦寺「千日回峰行者 特別祈祷」参加のご報告

日々の診療と学び

私は多くの患者様を拝見しております。

その中ですぐに症状が良くなる患者さんもいれば、できる事はすべて行っているがなかなか良くならない患者さんもいます。

そのような場合には、少しでも良くなってほしいと神様にも仏様にも心から願うこともあります。

診断名は一緒でも、一人ひとり顔が違うように生まれや育ち方、性格や生活様式、職業や特性、年収、健康状態、家族関係、人間関係などすべて異なります。

そのために一人ひとりあった最も良い治療方法を常に考えています。

そのために、医学書以外に、多くの本を読むように心がけています、

例えば倫理学、中国の古典、宗教学、文学、哲学、心理学など多岐にわたる分野になります。

今、目の前の患者さんに対して最も良い治療方法を様々な観点からアプローチして一番良い治療方法を選択するようにしております。

瀬戸内寂聴さんと特別祈祷の経験

今回、私は比叡山延暦寺の「千日回峰行者 特別祈祷」に参加する機会を得ました。

以前から瀬戸内寂聴さんの著書を読んでおり、特に「千日回峰行」を満行した大阿闍梨についての記述が興味深く、心に残っていました。

大阿闍梨とは

ここで少し、大阿闍梨についてご紹介させていただきます。

大阿闍梨は、比叡山延暦寺の最高位の僧侶のことを指します。

特に、「千日回峰行」を完了した者は「生き仏」とも称され、非常に高い精神的な地位を持っています。

この「千日回峰行」とは、厳しい修行を1000日間続けることを指し、これを達成することは非常に難しいとされています。

今回、私は比叡山延暦寺の「千日回峰行者 特別祈祷」に参加する機会を得ました。

祈祷の中では、護摩と加持も行われました。

私の祈りの内容

多くの患者さんの事を思い、この祈祷において私の願いは以下の3点でした。

・身体健康

・病気の平癒

・ぜんそく封じ

具体的な当日の様子は省きますが、非常に価値ある経験となりました。

この経験を胸に、明日からも患者様の健康のために全力で診療に臨みます。

学びの場は無限であり、教会、神社仏閣、哲学の勉強、学会、芸術、美術を問わず、私は常に新しい知識と経験を追求してまいります。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。