クリニックだより

花粉症対策:早期対応で快適な春を、悪化あれば最速でオマリズマブ投与!

今年の経験踏まえ、今から対策してください

皆さま、こんにちは。今年は花粉症が特にひどく、長引く症状に苦しむ患者さんが多くいらっしゃいました。

その結果、喘息の症状が悪化する方も少なくありませんでした。

来年に向けて、私たちができる対策をお伝えします。

当院は常に花粉をモニターしています

早めの薬の服用

来年の花粉症シーズンに備え、1月ごろから花粉症の薬を服用することをお勧めします。

この早期対応により、症状の発現を抑えることが可能です。

当院では、副作用が少なく眠気を引き起こさない薬を選定しています。

オマリズマブの利用

本格的な花粉症シーズンに症状が悪化した場合、生物学的製剤であるオマリズマブの投与をお勧めします。

月に1回の注射で、症状の大幅な改善が期待できます。

当院では、迅速に施行できるように常に準備を整えております。

適応があれば最短、最速で投与可能です。

まとめ

早期の対応と適切な治療により、花粉症による不快な症状を軽減することができます。

皆さまが快適な春を過ごせるよう、当院は全力を尽くします。何かご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

オマリズマブについての詳しいご案内

2021年版、つらい花粉症に新治療薬ゾレア!について

オマリズマブとは?
オマリズマブは、重度のアレルギー性疾患に対して使用される生物学的製剤です。

具体的には、重度の花粉症や喘息に対する治療薬として認められています。

作用機序
この薬は、体内の免疫反応に関与する物質「IgE抗体」の働きをブロックします。IgE抗体は、アレルギー反応を引き起こす主要な要因の一つです。オマリズマブは、これらの抗体がアレルゲン(花粉など)に反応して過剰な免疫反応を引き起こすのを防ぎます。

効果
オマリズマブは、花粉症や喘息の症状を軽減することが期待できます。特に、従来の治療法ではコントロールが難しかった重度のケースにおいて、症状の改善が見込まれます。

施行方法
通常、オマリズマブは月に1回の注射として施行されます。患者さまの体重やIgE抗体のレベルに基づいて、適切な用量が決定されます。

注意点
オマリズマブは、特定の患者さまに非常に有効な治療法ですが、全ての患者さまに適しているわけではありません。治療を開始する前に、詳細な医学的評価が必要です。また、副作用のリスクもありますので、医師の指導のもとで使用することが重要です。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。