今年の経験踏まえ、今から対策してください
皆さま、こんにちは。今年は花粉症が特にひどく、長引く症状に苦しむ患者さんが多くいらっしゃいました。
その結果、喘息の症状が悪化する方も少なくありませんでした。
来年に向けて、私たちができる対策をお伝えします。
当院は常に花粉をモニターしています
早めの薬の服用
来年の花粉症シーズンに備え、1月ごろから花粉症の薬を服用することをお勧めします。
この早期対応により、症状の発現を抑えることが可能です。
当院では、副作用が少なく眠気を引き起こさない薬を選定しています。
オマリズマブの利用
本格的な花粉症シーズンに症状が悪化した場合、生物学的製剤であるオマリズマブの投与をお勧めします。
月に1回の注射で、症状の大幅な改善が期待できます。
当院では、迅速に施行できるように常に準備を整えております。
適応があれば最短、最速で投与可能です。
まとめ
早期の対応と適切な治療により、花粉症による不快な症状を軽減することができます。
皆さまが快適な春を過ごせるよう、当院は全力を尽くします。何かご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
オマリズマブについての詳しいご案内
オマリズマブとは?
オマリズマブは、重度のアレルギー性疾患に対して使用される生物学的製剤です。
具体的には、重度の花粉症や喘息に対する治療薬として認められています。
作用機序
この薬は、体内の免疫反応に関与する物質「IgE抗体」の働きをブロックします。IgE抗体は、アレルギー反応を引き起こす主要な要因の一つです。オマリズマブは、これらの抗体がアレルゲン(花粉など)に反応して過剰な免疫反応を引き起こすのを防ぎます。
効果
オマリズマブは、花粉症や喘息の症状を軽減することが期待できます。特に、従来の治療法ではコントロールが難しかった重度のケースにおいて、症状の改善が見込まれます。
施行方法
通常、オマリズマブは月に1回の注射として施行されます。患者さまの体重やIgE抗体のレベルに基づいて、適切な用量が決定されます。
注意点
オマリズマブは、特定の患者さまに非常に有効な治療法ですが、全ての患者さまに適しているわけではありません。治療を開始する前に、詳細な医学的評価が必要です。また、副作用のリスクもありますので、医師の指導のもとで使用することが重要です。
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
最新の投稿
- 内科2024年10月11日【セミナー報告】「The Next era of COPD」ウェビナー無事終了のご報告と感謝
- クリニックだより2024年10月10日沖縄料理と医食同源の精神
- クリニックだより2024年10月9日2024年秋より!通院中の患者さんへ|発熱時の受診に関する一部変更のお知らせ
- クリニックだより2024年10月8日寒暖差疲労について