「夏風邪?百日咳?新型コロナ?8月から咳が止まらない7つの原因【2025年最新版】」

なぜ「8月から咳が止まらない」のか? – 2025年度版
「夏風邪かと思ったら、咳だけがずっと続く…」
「新型コロナの咳?それとも百日咳?」
8月も半ばを過ぎると、毎年のように「咳が止まらない」という患者さんが急増します。
2025年は例年以上に相談が多く、新型コロナウイルス(COVID-19)の再流行や百日咳の流行が重なり、「長引く咳」に悩む方が非常に目立ちます。
患者さんの体験から
30代の女性(仮名:佐藤さん)は、1週間前から喉の痛みと咳に悩まされて来院されました。
「最初は喉の違和感だけでしたが、その後に咳が出て、特に夜になるとひどくて眠れません。」
このように 喉の痛みが落ち着いた後に“咳だけが残る” ケースは、今年特に多く見られます。
2025年に咳が長引く原因とは?
咳が止まらなくなる背景には、いくつかの典型的な要因があります。
🌍 環境・生活習慣の要因
- 光化学スモッグ:夏の強い日差しで発生し、気道を刺激します。
- 台風シーズン:気圧や湿度の変化で咳喘息やアレルギー症状が悪化。
- エアコンの乾燥や温度差:喉や気道を傷め、夜間の咳を悪化させます。
- お盆の疲れ・帰省先の環境:古い布団・ダニ・ペットの毛でアレルギー反応が誘発されることも。
- 線香や花火の煙:意外にも喉の粘膜を刺激する原因に。
🦠 感染症の流行(2025年の特徴)
- 新型コロナウイルス(COVID-19)
現在も変異株による小流行があり、「咳だけ残る夏風邪」として受診される方が多数。 - 百日咳の流行
小児だけでなく大人にも広がり、「激しい咳が数週間続く」ケースが増えています。 - アデノウイルス・マイコプラズマ・手足口病
子どもから大人へ感染し、咳が長引く原因になることもあります。
咳が長引きやすい人の特徴
次のような方は特に注意が必要です。
✅ アレルギー体質
✅ 小児喘息の既往歴
✅ 血縁に喘息患者がいる
✅ 花粉症がひどかった
✅ 喫煙習慣がある
✅ 「夏風邪をひくと咳だけ残る」タイプ
✅ 過去に咳喘息・気管支喘息の診断を受けた
✅ 副鼻腔炎や後鼻漏を繰り返している
受診の目安(放置せず要チェック!)
次のような場合は早めの受診をおすすめします。
- 2週間以上「咳が止まらない」
- 夜眠れないほど咳が強い
- 「ゼーゼー・ヒューヒュー」と喘鳴がある
- 咳で息苦しさ・動悸を感じる
- 家族内で似た症状が広がっている
これらは 「夏風邪」では済まない咳 かもしれません。
まとめ
2025年の夏は、夏風邪・新型コロナ咳・百日咳症状などが複雑に重なり、「長引く咳」が例年以上に目立っています。
咳を軽く見て放置すると、喘息や肺炎などへ進展することもあるため注意が必要です。
咳でお困りの方は、ぜひ呼吸器内科・アレルギー科の専門医にご相談ください。
👉 院長コメント
「咳が止まらないとき、原因は一つではありません。2025年は“百日咳”や“新型コロナ咳”も疑う必要があります。自己判断せず、早めの診察で安心して夏を過ごしましょう。」
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)