クリニックだより

新しい担当医との出会い: 4月の変化を前向きに受け止めるために

医師の働き方改革と医師交代がもたらす、患者と医療従事者の新たな関係づくり

2024年4月は、私たちのクリニックを含む多くの医療機関にとって、大きな変化の時期を迎えます。

特に大規模な病院では、医師の働き方改革とともに、担当医が新しく変わることが予想されます。

これらの変化は、患者さんにとっても、私たち医療従事者にとっても、新たな挑戦と不安をもたらします。

しかし、これを機に、患者さんと医療従事者がより良い関係を築くチャンスでもあります。

医師の働き方改革とは?

働き方改革は、医師の過重労働を是正し、質の高い医療サービスの提供を目指す取り組みです。

大病院の医師たちは、外来診療だけでなく、入院患者の管理や手術、研究など多岐にわたる業務をこなしています。

この改革は、医師にとっても患者さんにとっても、より良い医療環境を目指すものです。

担当医の変更に伴う患者さんの不安

大規模な病院では数年に一度、担当医が変わることがあります。

これは患者さんにとって、治療方針が変わる、これまでの治療経過を新しい医師に説明しなければならないというストレスを伴います。

私たちは、患者さんのこのような不安や困惑を理解し、サポートしたいと思っています。

スムーズな医師交代期における患者さんの対応

  • 事前準備: 新しい医師に会う前に、これまでの治療経過、薬の情報、質問事項などをまとめておきましょう。これは新しい医師とのコミュニケーションをスムーズにし、あなたの状況を正確に伝えるのに役立ちます。
  • 積極的なコミュニケーション: 不安や質問は遠慮せずに伝えてください。新しい医師も、患者さんの状態を理解し、最適な治療を提供したいと考えています。
  • 情報収集とセカンドオピニオン: 治療方針に不安がある場合、セカンドオピニオンを検討することも一つの方法です。これにより、より納得のいく治療を受けることが可能になります。
  • 医療相談窓口の利用: 不安や疑問がある場合は、病院の医療相談窓口を利用してみてください。患者会に参加することで、同じ病気を持つ人たちと情報交換を行うこともできます。

医師と患者の新たな関係づくり

働き方改革と担当医の変更は、医療現場にとって大きな変化です。

しかし、この変化をポジティブに捉え、お互いの理解と協力のもと、新たな関係を築いていきましょう。

私たち医療従事者も、患者さん一人ひとりに寄り添い、より良い医療を提供できるよう努めています。

患者さんの積極的な参加とコミュニケーションが、より良い医療環境を作る鍵となります。

この時期の変化は、私たちにとって新たな挑戦ですが、共にサポートし合い、信頼関係を深める機会でもあります。

新しい担当医との出会いを前向きに捉え、健やかな未来を一緒に築き上げましょう。


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。