🧠第8回:ストレス×糖化=免疫低下⁉「帯状疱疹が増えているのはなぜ?」

第8回:「帯状疱疹が増えているのはなぜ?〜再発を防ぐ“体の中のケア”〜」

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です🌸

「最近、帯状疱疹(たいじょうほうしん)の患者さんが増えている気がします」
「疲れがたまると、決まってヘルペスが出る…」

そんな声を多く聞くようになりました。
実はその背景にあるのが――
“糖化”と“ストレス”による免疫力の低下”なんです⚠️

🧪糖化とは?

糖化とは、体内で余った糖とたんぱく質が結びついて、
AGEs(終末糖化産物)という老化物質をつくってしまう反応です。

AGEsがたまると👇
👎 免疫細胞の働きがにぶくなる
👎 血流が悪化し、炎症が長引く
👎 疲労が取れにくくなる

つまり、糖化は「病気を跳ね返す力=免疫力」をじわじわと奪っていきます😢

🦠なぜ帯状疱疹が出るの?

帯状疱疹は、子どもの頃に感染した水ぼうそうウイルス(VZV)が、
体内の神経節にずっと潜伏していて、免疫が弱まったタイミングで再活性化して起こります。

📌 こんなときは要注意👇
☑ 強いストレスを感じている
☑ 睡眠不足が続いている
☑ 甘い物・炭水化物中心の食生活
☑ 抗がん剤・ステロイド治療中
☑ 高齢で体力・免疫力が落ちている

💥糖化とストレスで「ダブル免疫低下」

「糖化」と「ストレス」は別々のように見えて、
実は“体の中では同じ方向に働いてしまう”のが怖いところ💣

🔸 血糖の乱高下でストレスホルモン(コルチゾール)が増える
🔸 ストレスが活性酸素を増やし、AGEsも増加
🔸 炎症体質が続いて、ウイルスが再活性化しやすくなる

だからこそ、帯状疱疹やヘルペスの再発を防ぐには、“内側の環境を整える”ことが最重要なのです💡

🍴免疫力を下げない!抗糖化×抗ストレス食事術✨

✅ 朝はパン・ジュースでなく「和定食」+味噌汁🍚
✅ チョコ・ケーキ→ナッツ・ゆで卵・高カカオチョコへ🍳
✅ ご飯は雑穀米や玄米、野菜はまず最初に🥗
✅ 甘い飲み物→常温のルイボスティーや緑茶へ🍵
✅ 発酵食品(納豆・キムチ・甘酒)を毎日1品✨
✅ 就寝2時間前までに食事を終える🛌

糖化を抑えて血糖値を安定させることは、そのまま“免疫の貯金”になります💪

🌿薬膳の視点で見る「免疫と肌のつながり」

東洋医学では、帯状疱疹や再発ヘルペスは「肝火上炎」「湿熱」や「気虚」「血虚」のサインと捉えます。
体内の“熱”“湿”“血の不足”が、免疫の乱れに繋がるという考えです🌿

📌おすすめ薬膳食材👇

🍄 しいたけ・舞茸 → 免疫力を高める(βグルカン)
🌰 黒豆・クコの実 → 血を補い、体の熱を整える
🌿 よもぎ茶・はとむぎ → 解毒・抗炎症作用
🍎 りんご・大根 → 炎症を冷まし、胃腸の働きを整える

“外用薬”に加えて、“食べるケア”で再発を遠ざけましょう😊

🍀さいごに

帯状疱疹やヘルペスは、ウイルスとの関係以上に「自分の免疫状態のバロメーター」です。

「同じところに何度もできる」
「疲れるとすぐ出る」
――それは、体の中のバランスが崩れている証拠です。

💡糖を控える
💡よく眠る
💡ストレスを抱え込まない
💡体を温め、めぐりを良くする

その積み重ねが、「もう繰り返さない肌」へと導いてくれます✨

次回は、「花粉症や湿疹の増悪と糖化」についてお届けします!

🩺やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでできること

当院では、皮膚科治療においても
💊 外用薬・内服治療だけでなく
🌿 生活習慣・食事・腸内環境・ホルモンバランス
など、トータルでサポートする治療方針をとれれば理想的です。

「今の症状をどう乗り切るか」だけではなく、
「再発を防ぐにはどうするか?」
という視点での診療も大切にしています🍀

しかし忙しい皮膚科外来では患者さんの日常生活まで介入できる時間は取れません。

📝このブログは“第二の診察室”です

外来診療では、どうしても目の前の症状への対応が中心になりますが、
本当はその奥にある「予防」や「根本的な体質改善」にこそ、大きな価値があります。

このブログは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの第二の診察室として、
日常生活の中で実践できる健康づくりのヒントをお伝えするために運営しています🌱

この内容は、すべて
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長・山口裕礼が責任をもって執筆・監修しています。


✅次回予告:【第9回】「糖化体質は“アレルギー肌”をこじらせる?」

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)