🌬️“咳=年のせい”じゃない!高齢女性に多い見逃し喘息とは?

「歳だから仕方ない咳」…それ、見逃し喘息かも⁉️
「最近、咳が続いていて…でも年のせいかしら💭」
そんなふうに思って、つい病院を後回しにしていませんか?
実は、50代以降の女性に多い“見逃し喘息”という病気があります。
高齢者の咳はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)や逆流性食道炎(GERD)と診断されがちですが、実は遅発性(ちょっと遅れて発症する)喘息であるケースも少なくありません。
🕰️ 遅発性喘息ってなに?
喘息と聞くと「子どもの頃になる病気」と思われがちですが、
実際には大人になってから発症するタイプの喘息も存在します。
これを「遅発性喘息」と言います。
特に女性では、閉経後のホルモンバランスの変化や加齢による免疫の変化が関係し、
40代後半~70代で喘息を発症する人が増えています。
✅特徴としては…
- 咳が長引く(3週間以上)
- 痰はあまり出ないが、胸がモヤモヤする
- 運動後や夜間・明け方に咳が強くなる
- 市販の風邪薬や咳止めで良くならない
→ こうした症状がある方は、「喘息かもしれない」と疑うことが大切です。
🚫 COPDやGERDと間違えられる理由
高齢者に咳があると、タバコ歴があればCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、
胃酸の逆流があればGERD(胃食道逆流症)と診断されがちです。
しかし、これらの診断の裏に喘息が潜んでいることも…。
特に女性は非喫煙者が多く、「COPDではないのに息苦しい…」というケースに要注意です⚠️
🫁 フレイル肺=“弱ってきた肺”も見逃しの原因に
高齢になると「フレイル(虚弱)」という状態が全身に現れます。
肺も例外ではなく、「フレイル肺」と呼ばれる状態では…
- 呼吸筋が衰え
- 咳をしっかり出せず
- 呼吸のトラブルに気づきにくい
となり、「咳の鈍化=病気が治った」と誤解しやすくなるのです。
👩⚕️ 咳が続くなら「年のせい」じゃなく、一度チェックを!
高齢者の咳は、「よくあること」と軽く見られがち。
でも、放っておくと命に関わることもあります。
当院では、肺機能検査(スパイロメトリー)や呼気NO測定などで、喘息の有無をきちんと見極めています。
🌟特に、女性の咳には「ホルモン」「免疫」「自律神経」の影響も絡みやすいため、
「年齢のせい」と片付けず、しっかり向き合うことが大切です。
🌸まとめ
✅ 高齢女性に多い「見逃し喘息」
✅ 遅発性喘息は40代以降でも発症する
✅ COPD・GERD・フレイル肺と見分けが重要
✅ 咳が続くなら「年のせい」と思わず、呼吸器専門医へ!
🏥ご相談はお気軽に
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでは、
女性の呼吸の変化と加齢に伴う体の変化に寄り添った診療を行っています✨
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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